投稿元:
レビューを見る
努力とは直近の目標のためではなく、長期的な目標実現のために行うものだ。それが直感力に昇華するのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
直感というと、ぱっと閃くものだと思う人は多いと思う。でも、何故閃くのだろうと考えると、意外に分からないのではないだろうか?本書では、将棋界の第一人者といえる筆者が、自分の経験を通して得た直感とそれが持つ力について述べている。その洞察は驚く程明快で、また有益なものとなっている。
まず、直感とは「やみくもに選んだもの」ではないと指摘する。加えて、直感は無条件に発生するものではなく、常にインプットが必要であること、一方でインプットに対するアウトプットを出すことで創造的な直感力を鍛えることが重要だと説く。
しかし、インプットを維持するのは難しい。創造的なアウトプットを出すことは更に難しい。そこで、筆者が提案するのは、無理をしないこと、囚われないことだ。これは日常生活やビジネスにも当てはまるだろう。創造的なアウトプットを得るためには、興味を維持しなければならないし、偏った考え方は邪魔である。無理をすれば興味は維持できなくなる。いろいろな角度から見ることができなければ、創造的なアウトプットなど出てこない。無理をせず、縛られず、無為自然の中からこそ何かが生み出されるのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
・いまは最善だと思われても、それは「いま」という時点の話であって、いまはすでに過去になりつつある
・実は、画期的な新しい戦法とか作戦は、もうないのではないかという気がしている
・アイデアは付け足されていくもの
投稿元:
レビューを見る
「直感とは、もがき、努力したすべての経験を土壌として、論理的思考が瞬時に行われること。」
そうか、もがいて努力してなかったからや、、、。
投稿元:
レビューを見る
読みやすいです。突き詰めて達観すると考え方が分かりやすくシンプルになるのかも。。心の綺麗さ全開の羽生ワールドでした。
投稿元:
レビューを見る
2013年1冊目。
羽生さんにとって、直感とは情報選択の最も洗練されたものなのだと感じた。
持ち物を減らし、余白を持つ。今の自分にかけているものだ。そして直感を身につけ、さらに磨いていくためにも、多様な価値観を持つ事が大切だ。ミラーニューロンの話なども出てきて、羽生さんご自身も色々とご勉強なされてると知って励みになった。
これからも色々な価値観を増やしていきたい。
投稿元:
レビューを見る
羽生さんの本は初めてだが、吸い寄せられるように購入。初の5つ星。グラッドウエルの第1感と合わせて読むと面白いだろう。
直感もそれまでの経験の積み重ねの産物。ただのあてずっぽうの閃きやヤマカンではない。後でロジカルに説明がつくもの。なにもしない時間も大切。歩くこと。あきらめ、見切りも大切だし、運というか天命というか、、というようなものもある。動じず、しかし積み重ねが将来何か(直感)を産み出すと信じている。松井秀喜の不心に通じる、しかしもっと静かだが確かな確信を感じる内容だった。次は大局感を読んでみよう。
投稿元:
レビューを見る
「直感」「読み」「大局観」~棋士はこの三つを使いこなしながら対局に臨んでいるという。経験を積むにつれ、比重が高くなり、成熟していくもののひとつが「直感力」であるという。直感は、一秒にも満たないような短時間でも、なぜそれを選んでいるのか、きちんと説明できるとも語る。直感とは、自分自身が築いたものの中から萌芽するものであると羽生さんはいう。「見切る」「無理はしない」「運・ツキに逆らわない」「ボーットする。」「他力を活かす」「自然体」「不変なもの」等々、トップクラスのプレイヤの思考が垣間見られ、また長期にわたる活躍を支えているものが何かが少しわかる珠玉の一冊です。
投稿元:
レビューを見る
直感力。共感しそうだから手にとって見た。
そういや、中学受験の算数はまさに直感的に解いていた。数多くあるアプローチから2、3のやり方を選び試しにやってみる、という風に。
東大の数学模試もそうやって解いた。
一回読んでもさっぱり解けず、絶望的になるのだが、もう一回取り組んでみると、先は見えないが一歩一歩進んで、いつの間にか解答に辿り着く、ということが多かった。(最初からすらすら解ける同窓生を観て、挫折感いっぱいだったが。天才たちとの差をはっきりと感じ取ったのは今にして思うと意味があった)
投稿元:
レビューを見る
歴代最高の成績を残している棋士が日常で心がけている点を知ることができる。様々な自己啓発本を読んでいる人であれば、各ポイントはおよそ既知の内容である。
しかし、それを具体的に実践し成果を挙げている人が書いたほんであるからこそ、より読み手の心に響くと思う。
投稿元:
レビューを見る
直感は論理の集積によって行われるというのは
自分もそう考えるし、納得した。
ただ、この本の内容が」直感力とはぜんぜん関係ない気がして残念だな。
投稿元:
レビューを見る
将棋は「直感」と「読み」と「大局観」なのか。『大局観』はすでに羽生さんは本にされているので、『直感力』を著したことになる。
第一章 「直感は、磨くことができる」で「直感」とは何かを明らかにし、後は「直感」を磨くための考え方が述べられる。
「直感」については、カーネギーメロン大学の金出武雄教授との対談から直感とは何か指摘してもらっている。長いが、引用する。「論理的思考の蓄積が、思考スピードを速め、直感を導いてくれる。計算機の言葉でいえば、毎回決まったファンクションが実行されているうちにハードウェア化するようなものだ。それまでは毎回発火していた脳のニューロンが、その発火の仕方がいつも同じなので、そこに結合が生まれ、一種の学習が行われたということではないか」「つまり、直感とは論理的思考が瞬時に行われるようなものだ」(21頁)。「論理的思考が直感へと昇華され」(21頁)るとも言っている。論理的思考だったのか!
以下、本書の大部分は、日常をどのような心構えで過ごすかに焦点が当たっており、小さな読物の連続となって読み終る。各章のタイトルを並べて見る。
第二章 無理をしない
第三章 囚われない
第四章 力を借りる
第五章 直感と情報
第六章 あきらめること、あきらめないこと
第七章 自然体の強さ
第八章 変えるもの、変えられないもの
章のタイトルのように思考は整理されており、現場や若手から教わることの意味、スランプとどう付き合うか、見切るということ、若い頃の投げの悪さなどなど興味深い内容が語られる。大山十五世名人の人となりを語るところなども面白い。私のカテゴリは将棋としているが、普通にエッセイとして、将棋を知らない人が読んでも十分に楽しめるだろう。
投稿元:
レビューを見る
今回も具体的なエピソードを交え物事の捉え方や考え方が解りやすく提示されている。直感力を磨くには様々な経験が大切である事や著者がいかに自然でしなやかな考え方をしてるかが勉強になる…やはり、本物の人の言葉は脳に刺激を与える。
投稿元:
レビューを見る
羽生さんの本読みすぎてもはやもう聞いた話ばかりに聞こえてしまった。
直感というのは、経験をつまないと掴めない。
あえて、休む。
波に慣れる。
楽をしない。
などなど、私には好きな感じの攻め方の言葉が多かった。
走りっぱなしで、こんつめ過ぎた結果出る産物もあれば、それじゃ生まれない結果もあるよね。
投稿元:
レビューを見る
将棋のことはあまり詳しくなかったのですが…
初心者にも分かりやすく将棋のなかでの決断力について書かれています。
将棋自体にも興味を持てました。
あくまで将棋の話をしているのに、自分が悩んでいること、悩んでいたことに当てはめて考えることができる普遍性があります。
読みやすく、わかりやすく、簡潔な文章で書いてあり、単純に読み物としてもよいです。