- 販売開始日: 2015/09/01
- 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- レーベル: ディスカヴァー携書
- ISBN:978-4-88759-895-9
越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文
著者 越前敏弥
あの大ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』をはじめ、数々の文芸作品の名翻訳家として知られる越前敏弥さん。前著『日本人なら必ず誤訳する英文』(ディスカヴァー携書)で、全国6...
越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文
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商品説明
あの大ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』をはじめ、数々の文芸作品の名翻訳家として知られる越前敏弥さん。
前著『日本人なら必ず誤訳する英文』(ディスカヴァー携書)で、全国6万人の英語自慢の鼻を見事にへし折った彼から、新たな挑戦状が到着しました!
「誤読・誤訳に陥りがちな英文・文法」に続いて、本書では「より自然で、かつ正確な訳文を当てるスキル」を読者に問います。
たとえば、こんな問題。
Q 下の訳文は、日本語としてどこがおかしいでしょうか。
「逃亡中の犯人はジェフリーズという男らしい。彼を殺してやりたい。」
答えがわからないという方。
では、あなたがこのシチュエーションにいたとしたら、殺してやりたいほど憎い相手に対して、「彼」という言葉を使うでしょうか?
この例が示すように、翻訳とは「原著者が仮に日本語を知っていたら、そう書くに違いないような日本語にすること」なのです。
本書では、適切な訳文をつくるトレーニング問題を30題収録し、それぞれにページを惜しまずに丁寧な解説をつけました。
本書は、まさに、翻訳学校やカルチャーセンターで1,000人に及ぶ翻訳学習者と接してきた著者だからこそ書ける内容であり、
すべての英語学習者が知っておくべき日本語訳の学習法や、英文を深く読みとるための秘訣を惜しみなく公開するものです。
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書店員レビュー
ベストセラー「ダヴィ...
ジュンク堂書店那覇店さん
ベストセラー「ダヴィンチ・コード」の翻訳者である著者が、翻訳学校やカルチャーセンターで行った授業を元に書かれた一冊。
課題の英文に対して、生徒の解答、さらに正しい解答を提示していくスタンダードな構成。
そこで翻訳において重要な「日本語として」どこが誤りなのか、を細かく解説してくれるので、読んでいて納得させられる。
最後には、「ダヴィンチ・コード」をお題に翻訳に挑戦するという楽しみもある。また、著者の翻訳者としての仕事に関するコラムも、業界を覗き見るよう面白い。
翻訳に携わりたい人だけでなく、言葉に興味がある人、どうやって翻訳という仕事が行われているか興味がある読書家の方にも、読み物としてお薦めできる。
ジュンク堂書店那覇店 語学担当
翻訳の世界を垣間見た
2017/05/27 05:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の、「原著者が日本語が使えたらこのように訳すだろう」、というポリシーが興味深かった。翻訳というのが、英単語を和訳するだけではない、もっと奥の深い次元が隠されている複雑な変換であるんだと実感した。AIはしばらく追いつかないかな?
日本語で文章を書くときの有益なヒントが数多くある
2011/08/15 07:21
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ著者の前著『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)』の姉妹編です。
前著は大学受験生や学究の徒向けの英文法解説書的色彩が強いものでしたが、今回は著者がこれまで翻訳してきたミステリー小説から文章を取り出して翻訳のコツを解説していくのが特徴です。
私自身は翻訳業に携わる者ではありませんが、本書を読みながら、翻訳というよりもそもそも日本語で文章を書く上での有益なヒントを得られました。
過去の出来事を描写する場合、英語原文の動詞がすべて過去形であるからといって日本語でもすべて過去形で訳すと、文末が常に「~た」となり、単調な文章になってしまいます。著者は、たとえ英語原文が過去形に終始していたとしても日本語訳では、人の動作や物の状態を客観的に表現する場合は過去形を、そして視点人物の見たものや聞いたこと(さらに、頭のなかで考えたことを)主観的に表現する場合は現在形を用いることを勧めます。
これなどは、今後日本語で文章を書く場合、実践してみたいと強く感じたところです。
この本の中で著者は、インタビューに答える形で、自身が翻訳家としてデビューして以降のこれまでの道のりを述べていて、この部分が大変興味深く読ませます。
翻訳家の収入が、出版された作品の売れ行きに大きく左右されること。長期間かけて仕上げた翻訳作業の見返りが1冊70万円であるというのでは確かに暮らしていくのは大変です。著者の場合はダン・ブラウンという破格のベストセラー本の翻訳に携わったので生活には困らなかったようですが、著者の言う“翻訳家残酷物語”ともいえる経験談は、これから翻訳で食べていこうと考える若い人たちに二の足を踏ませることでしょう。
二点だけ気になるところを記しておきます。
著者はロバート・ゴダード『惜別の賦』の一節「the pale pink golfballs sold in supermarkets」を「スーパーマーケットで売られているあの薄赤いゴルフボール」(22頁)と訳しています。ですが、受動態「sold」を「売られている」と訳してはならないと私の世代(1960年代前半の生まれ)は中学で習ったものです。日本語では「売っている」という表現で英語の「be sold」を意味することができます。「売る」を受動態にして使うのは「黒人が奴隷として売られている」という場合のように、売り買いの異常性を強調する時くらいです。ですから日本語で「(物品が)売られている」と受動態で表現するのは、英語の悪しき影響だと教えられたものです。
117頁に「わたしの訳では、第6文で否定と肯定をひっくり返してみました」とありますが、「第6文」ではなく「第7文」の誤りだと思います。
正確な翻訳を目指す
2015/12/30 13:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J.W - この投稿者のレビュー一覧を見る
前著「日本人なら必ず誤訳する英文」と異なり、翻訳のための一冊になっています。著者が訳した「ダ・ヴィンチ・コード」の英文も扱われているので、文芸翻訳に関心のある方には一読の価値があると思います。