法の哲学II
「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」という有名なことばは、本書の序文に出てくる。主観的な正しさより客観的な理法、正義を重んじたヘーゲル最後の主著。
法の哲学II
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ドイツお哲学者ヘーゲルの人倫というのは家族、市民社会、国家からなるものだと説いた名著です!
2020/07/12 15:18
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、18世紀から19世紀のドイツの哲学者ヘーゲルによって1821年に発表された国家を主題とした政治哲学・法哲学の著作です。同書の中で、ヘーゲルは人倫をまた三段階に区分し、家族、市民社会、国家から成るものと捉えます。家族とは愛情や感覚という形式における主体と客体の統一の段階であり、市民社会は市場においてもたらされる欲望に基づく労働の体系であり、国家は市民社会の欲望の体系を包摂しながら立法権や執行権、君主権を用いて普遍性を現実化させるために市民社会の利己性を監視すると言います。また国家は対外的には普遍性ではなく国際社会における特殊性を実現する意義があるとも言います。中公クラシックスは2巻シリーズで刊行されており、同書第2巻は 「第3部 倫理」(家族、市民社会、国家)を中心に語られます。