北京飯店旧館にて
著者 中薗 英助
「きみは、人類という立場に立てますか?」日本占領下の北京で出会った中国の友は、謎の問いを残し戦地に消えた。またある友は、文化大革命で迫害を受け窮死。41年の歳月を経て、青...
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商品説明
「きみは、人類という立場に立てますか?」日本占領下の北京で出会った中国の友は、謎の問いを残し戦地に消えた。またある友は、文化大革命で迫害を受け窮死。41年の歳月を経て、青春の地・北京に還った作家は、彼我を隔てる深い歴史の暗渠に立ち竦みつつ、その底になお輝きを放つ人間の真実を探してやまない。日中の狭間に生き、書いた中薗の深い想いが結晶した代表作。読売文学賞受賞作。
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戦前戦中の、北京、上海と聞いただけで何かわくわくするものを感じてしまう
2019/01/30 17:23
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は中国からの引揚者で、この本の内容については真実に近いものだろう。作者がこの作品のために中国に渡ってから25年以上の月日が流れ、作者自身の鬼籍に入られている現在と比較すると相当の開きがあるだろう。作者が探し求めていた戦前の風景はそのころでも探求するのが困難な様子が窺えるが、今となっては戦前の風景や戦前を偲ばせるような建物なぞは見つかるとは想像できない。もしかすると、発展に取り残された一角というのがあの大都市にも残されているかもしれないけれど。それにしても、戦前戦中の、北京、上海と聞いただけで何かわくわくするものを感じてしまう。何かカオスなものを感じてしまう