歌う家 菓子屋横丁月光荘
著者 ほしおさなえ
家の声が聞こえる──幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親...
歌う家 菓子屋横丁月光荘
商品説明
家の声が聞こえる──幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。
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古き良きものを大切に
2019/06/18 22:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほしおさなえ『菓子屋横丁 月光荘』を読みました。
「活版印刷三日月堂」のシリーズと同じく、川越の街を舞台にしたおはなしです。
家の声を聞くことができる青年が、古民家に住むようになる。
古き良きものを大切にする街で、青年が心を開いてゆく。
前シリーズと同様に、心温まるお話。
これもシリーズになるみたいなので、安心して読んでいけそうです。
作者につられて……
2018/09/19 15:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「三日月堂」の出会いから、この作者を手に取るようになりました。
今回も舞台は川越。摩訶不思議な能力というか繊細な心を持っている主人公です。頼もしい後輩に導かれながらも、町に・人に・建物に馴染んでいく(受け入れれていく)時間の流れがあたたかいです。
物のつながりから建物、人とも繋がっていく、、、一人だけど一人じゃないんだなと安心できる作品でした。
月光荘
2023/06/15 08:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家の声が聞こえる大学院生の遠野守人は教授の紹介で川越の古民家に住むことになる。この家はかつて月光荘呼ばれていて丸窓があったらしい、から始まる。
家族の縁が薄い、家族間になにかある小説は多いですが、守人が家のこと家族のことをよく思い出すので今回はそれらを強く感じます。
川越を舞台にした優しい物語
2022/04/05 16:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
川越を舞台にした小説です。いい人しか出てきません。
川越周辺に興味ある方、優しい気持ちになりたい方、故郷・育った家をなくした方、孤独を抱えている方、進路に悩んでいる方などにおすすめできます。
全四巻で、全部読まれることをお勧めしますが、一冊だけ読んでも意味はわかるように書かれています。個人的には三巻が一番面白かったです。
同じ著者による同じく川越を舞台にした『活版印刷三日月堂』がありますが、この『三日月堂』を読んでいなくても、この『菓子屋横丁月光荘』だけで十分楽しめました。でも『活版印刷三月堂』もやはり読んでみたくなりました。
川越の古い家のやさしい雰囲気が感じられる
2021/09/04 17:12
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投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
住んでいる家の声や歌が聞こえる、不遇な家庭環境で育った大学院生の守が、進学や祖父の死をきっかけに、川越の古民家で住み込み管理人として過ごすことになります。
家の声が聞こえるという誰にも打ち明けられない秘密から、川越の街でも感情を表したり、人との触れ合いに一歩引いてしまう守ですが、明るく元気に世話を焼く後輩の女子大生や家を紹介した大学の教授、川越の古い家で新しく何かを始めようとする人たちに触れることで、少しずつ馴染んでいきます。
川越の古い街並みの良さが、本を読みながら伝わり、一度訪ねてみたくなりました。守の不思議な能力がどんな感じで古い家に生かされていくのか楽しみです。
ほしおさなえさんの新シリーズ!
2018/08/19 19:52
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『活版印刷三日月堂』シリーズと同じ舞台の川越での新シリーズとなれば、手にして読みたくなるのは当然のなりゆきですね。そして読めば、三日月堂こそ出てこないけれども、三日月堂に出てきたお店が何件かでてきます。まだ手探りな感じで終わった感じがしますが、守人がどう成長していくか楽しみで続きが気になります。そして、珈琲がすごく飲みたくなりました。物にも魂は宿ってると信じたくなる、心を優しく包みこんでくれる作品ですね。
ゆるーい話の展開です
2023/01/03 15:42
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大したことは何もなく、ぼんやりと時間が過ぎていく。家の声って何なんだあーと、深くまで入り込めずに飽きてしまった。レビューが全体的に良かったので読み始めたが、申し訳ありません、半分でギブアップです。好きな人には心地よい作品なのでしょう。
生きなおす
2024/07/02 16:41
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
全ては遠野君の父方のお祖父さんの器が小さかったのがいけなかったのか。
息子とわかり合えなかったのは全て息子の妻側のせいだと言わんばかりの行動。
孫に祖母の死を伝えない等はほ異常とさえいえる。
そんな祖父への感情を遠野君は長い間封じ込めてきた。そのまま枯れの中で時間が止まっていた。
祖父を憎んでいた。
その気持ちを解き放った遠野君の時間は川越という町で動き出す。
川越で遠野君は生きなおす。
その姿を見守っていきたい。