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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
縞長と高丸の新たなコンビが誕生です。機捜が主人公です。どこまでやるのかが難しそうですね。短編が主人公および背景がわかりやすく心地良かったです。縞長の見当たり能力は抜群ですね。いつまでもつかな。第二弾が注目です。
テンポ良く事件が解決していきます
2022/06/20 15:06
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビ版を見て原作を手に取りました。元見当たり捜査官の縞長の「特殊能力」でテンポ良く事件が解決していきますが、その分登場人物たちの心情を味わえるように思いました。続編の長編も楽しみです。中村梅雀さんや平岡祐太さんの配役もピッタリですね。
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渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊所属の高丸。
公務中に負傷した同僚にかわり、高丸の相棒として新たに着任したのは、
白髪頭で風采のあがらない定年間際の男・縞長だった。
しょぼくれた相棒に心の中で意気消沈する高丸だが、
実は、そんな縞長が以前にいた部署は捜査共助課見当たり捜査班、
独特の能力と実力を求められる専門家集団だった……。
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今野敏『機捜235』光文社文庫。
新たな警察小説シリーズの第1弾。テレビの警察ドキュメンタリー番組でお馴染みの機動捜査隊と見当たり捜査を融合させた9話収録の連作短編集。
第1話で心を鷲掴みにされた。警視庁第二機動捜査隊所属する34歳の高丸が語り手となり、高丸の相棒となった定年間際の縞長の活躍と二人の絆が強くなっていく過程が描かれる。
渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊所属する34歳の高丸卓也は公務中に同僚が負傷し、巡回にも出れず、所内をぶらぶらしていた。そんな高丸の相棒として新たに着任したのは白髪頭で風采の上がらぬ定年間際で57歳の縞長省一だった。高丸はこれでは実績が上げられないと意気消沈するが、縞長が所属していた部署は独特の能力と実力を求められる捜査共助課見当たり捜査班だった。
『機捜235』。第1話でさっそく心を鷲掴みにされた。面白いのだ。
高丸の新たな相棒になった風采の上がらぬ定年間際の縞長が見事な記憶力と眼力であれよという間に手配犯を逮捕する。★★★★★
『暁光』。少しだけ縞長の過去が明らかになるが、まだまだ謎が多い人物のようだ。
入院していた高丸の相棒が復帰し、縞長とのコンビも解消かと思われたが、警察トップの思惑から高丸と縞長のコンビは継続することになる。何時ものように巡回に出ると、さっそく縞長が手配犯を逮捕する。しかし、次の現場で縞長は決定的なミスを犯し……★★★★★
『眼力』。縞長の見当たり捜査の能力に驚かされる。
建設中のマンションで発見された若い女性の扼殺遺体。現場に急行した高丸と縞長だが、何故か縞長は事件捜査に介入する。高丸の後押しもあり、縞長の正確な眼力が真犯人の特定につながる。そして、やっと縞長は高丸を相棒と認める。★★★★★
『不眠』。まさに瓢箪から駒。
原因不明の不眠症に悩む高丸は縞長と巡回中にうとうとして前の車に追突する。ところが被害車両はそのまま逃走。一体、何が。★★★★
『指揮』。またまた縞長の活躍が光る。亀の甲より年の功とはよく言ったものだ。老いては子に従えという言葉もあるが……
結婚式場で人質立て籠り事案が発生し、現場に急行した高丸と縞長。現場では女性を人質に捕った犯人が銃を持って立て籠っていた。そして、現場で勃発した特殊班SITと公安の指揮権争い。見事な手綱捌きを見せる縞長は一体何者だ。★★★★★
『潜伏』。もう嫌になるくらい恐ろしい縞長の眼力。
強盗傷害犯の家宅捜索のための張り込みに駆り出された高丸と縞長。何故か縞長が過酷なゴミ集積所での張り込みを志願する。★★★★★
『本領』。定年間際でありながら、成長しようとする縞長。幾つになっても、生きている限りは学びの日々は続くのだ。
金属バット連続殺人事件捜査本部に入った高丸と縞長。珍しく二人は別々に別れ、それぞれ所轄の刑事とコンビを組むことに。コンビを組んだ刑事の言葉に機捜の意地を見せてやると熱くなる高丸に対し、何故か及び腰の縞長……★★★★
『初動』。縞長に影響され、高丸も警察官として成長を遂げる。
平穏無事と思われた夜間に巡回中の高丸と縞長に変死体発見の知らせが入り、現場に臨場する。現着し、目撃者を探していると野次馬の中に怪しい人物が……★★★★★
『密行』。縞長の人柄と考え方が解る短編。こういうベテランが後進を指導すれば、人は育つのだろう。
家宅捜索の現場に駆り出された高丸と縞長。ところが、被疑者は既に逃走しており、家宅捜索は空振りに終わる。再び巡回に戻った高丸と縞長は善からぬ噂を耳にする。★★★★★
本体価格700円
★★★★★
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渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊の高丸に新しい相棒が着任した。
定年間近の縞長という男は体力的にも厳しそうに思えてうまくやっていけるか不安な高丸。
しかし縞長は元見当たり捜査官という経歴の持ち主で…。
内容がまとまった短編で読みやすい。
一話ごとに高丸と縞長が距離を縮めて相棒になっていくのが良い。
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警察小説の魅力、推理・サスペンス!とは真逆(?)のほんわかほんのりストーリー。それでいて読後の圧倒的な満足感よ!
ホント今野さんは懐深いなぁ。元コンビとの絡みも含めて続編が楽しみです!…文庫になるまで待ちます(^_^;
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機捜235シリーズ第1弾。
若手の配属が多く警視庁捜査一課刑事への登竜門という位置付けのある機動捜査隊に57歳のロートル巡査部長・縞長が配属になる。コールサイン「機捜235」の車両の相棒となった高丸巡査部長目線で描かれる9つの短編。
当初シマさんと組むことに落胆していた高丸が、見当たり捜査のプロであるシマさんと共に仕事を続けて行く過程で、機捜の捜査員としての、そして警察官としての自覚を得て成長していく姿が清々しい。
ダメな刑事だったというシマさんが、背水の陣で臨んだ捜査共助課で、人一倍の苦労をして辿り着いた見当たり捜査のプロという立場。そう、いくつになっても人は成長できるのだ。
短編一つ一つは短めで、事件も呆気なく解決されうまく行き過ぎの感は否めないが、事件ものとしてではなく、バディもの、高丸&シマさんの成長ストーリーとしての面白さがある。
刑事たちには馬鹿にされがちな機捜にも彼等の矜持があって、今野敏の新しい警察シリーズとして楽しみな作品です。
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機捜(機動捜査隊)って、名前のイメージと裏腹に、下働き的存在なんですね。そこへ見当たり捜査班出身のロートルが配転されて、巡回捜査中に指名手配犯なんかを見つけてしまうというお話。
短編集であったが、コンビが1編ごとに関係性を深めていくという、まさに連作短編。自分は見ていないが、テレビドラマにもなっているらしい。
警察小説エンタテイナーの真骨頂ですな。
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今野敏さんの新シリーズ。
機捜ということで読んでみました。
『MIU404』が好きだったので…(*^^*)
機捜の高丸が新しく相棒として組むことになったのは
白髪頭のロートルと思われる縞長だった。
がっかりする高丸だったが、
縞長は見当たり捜査班で鍛え抜かれた目を持っていた。
この設定は面白かったし、読みやすくてさらさら読めた。
短編集のような形で、いくつもの事件を次々に解決しながら
相棒としての絆が生まれていくのも気持ちよかった。
ただこの形だと、こんなに指名手配犯に会えるもの?と
(フィクションなのに)感じてしまって、多すぎる気もした。
この二人のがっつり長編の作品も是非読んでみたい。
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【2023年29冊目】
機動捜査隊、通称「機捜」の高丸と縞長の話。最初は年の差からぎくしゃくしていた二人が徐々に相棒になっていくところが可愛い。縞さんは絶対秘めたる凄さを持ってるだろうなと思ってたら、案の定で途中からはもう「縞さん~!」って感じでした。いくつかの事件が短編で書かれているので、するすると読めました。
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今野敏氏の警察小説。一口に警察小説と言っても、さらに様々なジャンルがあるが、本作は機動捜査隊に焦点を当てた。機捜は二人一組で行動し、多くは若手である。しかし、34歳の主人公・高丸の新しい相棒は定年までもう少しというロートル・縞長だった。ところが縞長は見当たり捜査班出身で、その能力を生かして活躍。そんなに上手くいくものかという気はするが、面白く読めた。連作短編の形で読みやすかった。
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警視庁第二機動捜査隊に所属する「235」の活躍を描いた9編からなる連作短編集。
この機捜車235に乗って日々任務にあたる高丸という中年警官の視点から全てが描かれている。たまたま職務で負傷した相棒に代わり、新しく相棒になったのは白髪頭の定年間近のロートル。機動力がものを言う機捜では、これでは手柄もあげられないと思いきや、実はこの新相棒は警視庁の見当たり捜査班に所属した経歴の持ち主。
機捜のスピード感に元見当たり班の眼が加わり、思わぬところから犯人を検挙していく。
ただ短編だからか、何となくストーリー展開が読めてしまうこともあり、後半はあまり新鮮味はないかもしれない。
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初めて機動捜査隊というものに触れました。事件の初動捜査に関わる組織だと学ばさせていただきました。
短編集なのでとても読みやすかったです
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短編集であり、内容も軽いタッチなので読みやすかったです。
指名手配者が次々と現れ、次々逮捕していくため、もはやコメディ感覚の警察小説でした。
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この小説は、若手警察官の高丸巡査部長と、間もなく定年退職を迎える「ベテラン」縞長巡査部長のコンビが、様々な事件や事故に遭遇し、犯人を発見・確保していく物語。縞長部長の豊富な経験と「感」から、高丸部長は多くのことを学んでいく。特に、縞長部長の「亀の功より歳の功だけじゃないんだな。人生、幾つになっても勉強だ」という言葉は印象的です。
一方で、作品は現代社会における「使命」と「責任感」の欠如、特に政治家の「闇金」問題に警鐘を鳴らしている。国民のためではなく自分のためだけに行動する政治家の存在は、日本の将来に不安を感じさせる。全体として、本作品は若手警察官の成長と、社会の抱える問題を描いた作品といえるでしょう。