スピンオフ短編集
2024/08/03 15:54
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者 今野敏のライフワークになった感のあるこの「隠蔽捜査シリーズ」である。スピンオフ短編集ということで読んでみた。期待を裏切らない勢いのある作品集である。警察というある意味典型的な上意下達の階級社会における、主人公たちの葛藤 苦悩 そして達成感を勢いのあるわかりやすい語り口で描きあげている。
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投稿者:まっしゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東大卒のエリート警察官僚・竜崎伸也が大森署を去る前後の登場人物たちの物語が描かれている。更には大森署の新署長まで登場し前回のスピンオフ回より更に物語に深みが増したように思う。次回作の隠蔽捜査10の発刊が待ち遠しくなる1冊である。
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隠蔽捜査シリーズのスピンオフ短編集。
家族や大森署、神奈川県警の人々が描かれている。
9編からなるので、全体的に物足りなさも感じるが、1クールのドラマを見ているようで楽しめた。
とはいえ、やはり竜崎がガッツリと出てくるシリーズ10が待ち遠しい。
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安定の「隠蔽捜査」シリーズのスピンオフ。
竜崎が去った後、後任の署長が来るまでの空白の1日に四苦八苦するお馴染みの大森署員のあたふたぶりが面白い。
他にも竜崎の娘や息子目線での話があったり、「9.0」の裏話的な話もあったり、「隠蔽捜査」シリーズファンにとっては堪らないのではないだろうか?
短編なので、確かに物足りなさはあるかもしれないが、今野敏の最近の短編なんて、こんなもん、と思っているのは私だけだろうか?(特に安積班)
それぞれが一生懸命悩んで、困って、竜崎に相談するのに、竜崎の答えはいつも明瞭完結。
多くを語らず、自分の行動で他者を惹きつける。
上司である「審議官」さえ懐柔してしまうのは、さすが。
本当に竜崎には憧れしかない。
「10.0」も楽しみだが、その前に野間崎管理官を骨抜きにし、大森署一の問題児・戸高と競艇で盛り上がる、新大森署署長を主人公にした作品が出るようなので、そちらも楽しみ。
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隠蔽捜査シリーズ 番外編 第3弾
・空席
・内助
・荷物
・選択
・専門官
・参事官
・審議官
・非違
・信号 書き下ろし
大森署署長時代と神奈川県警刑事部長時代のスピンオフの短編作。
竜崎の良さが満載。
専門官が一番好き。
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毎回楽しみなシリーズ。オムニバスの.5作品もいいですね。「原理原則」の竜崎部長の思考・行動は人生の参考になります。
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警察官僚(キャリア)竜崎伸也が活躍する警察小説のスピンオフ短編集。
キャリアへの反発心を隠さないベテラン捜査員との対峙など、原理原則を貫く竜崎伸也の周囲でまき起こる9つの物語。
家族や大森署、神奈川県警の脇役たちも活躍します。
全作品、すべて痛快で、読後感が本当に良いです。
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空席
竜崎が大森署長から神奈川県警刑事部長に異動
後任の署長がくる前、署長が空席に。
事件発生。緊急配備を言われたが人不足。
副署長は竜崎に相談する。断れ、捜査は戸高に任せろ。戸高が刑事の感で犯人確保に成功。
新しい署長、キャリアで美人の藍本がやってきた
内助
竜崎の妻が夫が担当する事件の解決ヒント
空家で人が殺され、火事。似たような事件を思い出す。竜崎の部下が空家担当の職員に会っていた
荷物
竜崎の息子がポーランド人女子留学生から荷物の受取を依頼される。白人の男から受け取る。中味は白い粉。父に迷惑をかけてしまう。困っていると竜崎が気がつく。受け取るだけでは罪にならない。中身は岩塩だった。
選択
竜崎の娘が通勤途中に痴漢をして逃げた男の投稿を阻止。大事なプレゼンになんとか間に合う。
上司から説教。夜はセクハラ上司の飲み会。
痴漢は冤罪の疑い。女は示談金詐欺。竜崎の娘だとわかるとすぐに解放。
任意事情聴取に協力していたことで上司がまた説教。先輩が気にするな。飲み会の時は同席するからやめるな。
専門官
事件発生で捜査本部をつくる検討をするが、ノンキャリ刑事が反発。現場を知らないキャリアに任せるのか?竜崎に聞くと、自分もそう思う。ノンキャリに全てを任せた。犯人確保後、竜崎に報告に行くのを誘うが、勘弁してください
参事官
本部長が竜崎に中の悪い二人の参事官ケアを依頼される。キャリアとノンキャリ。竜崎はキャリア飲み会についてノンキャリ参事官に聞くと、可哀想に思っていると答えた。二人は仲が悪いのではなく互いに自分の意見を忖度なしで話しているだけと本部長に告げた
発砲事件の犯人は高校生。元米軍兵士から拳銃購入。虐められた仕返しに発砲。銃声だと高校生が110番してきたことから犯人が判明した
ノンキャリ刑事が竜崎の指摘から犯人を見つけた
審議官
横須賀の事件で米国人を使った。米国との最初のきっかけを作った階級が上のキャリアがそれを知らなかったのでイチャモンをつけてきた。竜崎に処分がでる
竜崎は背景を理解して、平謝り。突然、態度が変わった。竜崎の上司が、そんなのもできるのかと驚く
非違
美人署長に会いに訪問が増えた管理官。仕事中にボートレース場でサボっている噂のある戸高を署長に近づけるな。美人署長が話を聞くと
戸高とボートレース場に同行。見当たり捜査をしている。
信号
竜崎がキャリア飲み会に参加。本部長が自分は安全を確認して、誰もいなかったら赤信号でも道を渡ると飲み会で発言。ノンキャリア交通部長がマスコミにばれたらどうするのかと難癖をつけにきたので竜崎も難癖で返す。
キャリア飲み会ではなくノンキャリアも参加する部長飲み会でもしましょう、竜崎を誘った同期が本部長にいう。竜崎は、どうでもいいと答えた
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この「0.5」シリーズの短編が時折加わって、登場人物たちの魅力がアップし、長編もさらに楽しく味わえる。
すばらしい相乗効果!
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警察官の階級やそこで働く刑事達や審議官の話しの短編集だった。今野氏の著書だったので長編を期待していたが短編集でした。やはり短編では掘り下げ方浅かった。でも気楽に肩凝らずに読めました。
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隠蔽捜査シリーズ9.5は久しぶりのスピンオフ短編集。
竜崎が神奈川県警に異動した後の大森署の問題や、竜崎の妻、息子、娘にふりかかった出来事、神奈川県警でのゴタゴタなどを描く9つの短編は、隘路に追い込まれた悩める部下や家族が竜崎の一言で救われ、問題を解決し、自分は何故そんなことで悩んでいたのかと気分を軽くする過程を辿る。
どんな時も原理原則を重んじ、ブレない竜崎に皆が救われるスピンオフは爽快の一言。こんな父親や上司がいるといいな〜といつも思う。夫だとちょっと………。冴子はよく出来た妻です。
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表題作だけあって、「審議官」が印象的。問題解決のための最適解なら、そんなこともできたんですね、、竜崎部長。
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短編集だが、面白い。
1日であっという間に読み終えた。
過去の人物像を知っている人にとっては、このスピンオフはごちそうになるだろう。
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余りに物足りない、今野さんの時間稼ぎ、アイデァ欠乏症、それとも売れっ子故、乱造を強いられてなのか、…。
大好きな人物が多く登場してる小説なのでどうか、竜崎サンの哲学をより高めるような展開楽しめにしております。
竜崎さんが水戸黄門でもいいのです。
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隠蔽捜査シリーズの番外短編集。
・空席/大森署の斎藤刑務課長/新署長着任前
・内助/妻の冴子/大森署時代
・荷物/息子の邦彦/大森署時代
・選択/娘の美紀/大森署時代
・専門官/板橋捜査一課長/神奈川県警着任後
・参事官/池辺刑事総務課長/神奈川県警着任後
・審議官/竜崎/「清明―隠蔽捜査8―」の後日譚
・非違/大森署の貝沼副署長/新署長着任後
・信号/八島刑務部長/神奈川県警着任後
の9編収録。
大森署の後日譚は今回のような番外短編集で語られていくようですが、一度は新署長の活躍する長編も読みたいです。
神奈川県警の登場人物の紹介も兼ねているような着任後の短編はキャリア会が一つキーワードになっていました。
神奈川県警にも竜崎シンパが増えてきて面白くなってきそうです。
竜崎が大森署を去って神奈川県警に移った後の話がメインです。