トニーさんのレビュー一覧
投稿者:トニー

少年少女日本の歴史 21 (小学館版学習まんが)
2016/03/03 09:29
ついに完結
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
一巻からコツコツ購入して読んできた(息子に読ませてきた、が本来の目的。実際は自分が楽しんだ。)全21巻が完結した。
最終巻は昭和を超駆け足で駆け抜ける。現代史の扱いは難しいにもかかわらず、かなり頑張って現代までを描いている。昭和60年代生まれの自分としては、「そうそう、そうだった。」とうなずける。
お子さんの学習に関することを書いていらっしゃるいろんな方のブログで、歴史漫画の比較が語られることは多いが、全巻読んでみて、このシリーズにして良かったと思っている。監修者、漫画家、編集部、出版社の志の高さを感じる。
歴史に関しては、絶対的な正解はない。だからこそ、雰囲気やイメージでなく、負の部分までも知ることが必要だ。やがて成長してのち、個々の史実をどう受け止めるかは個人の問題であるが、知らないことには何一つジャッジできない。

少年少女日本の歴史 20 改訂増補版 (小学館版学習まんが)
2016/03/10 09:31
知ることは大切
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
近・現代史で扱いの定まらない難しい時期がこの巻だろう。
この学習漫画のシリーズにも、「自虐的すぎる」という批判が一部にある。しかし、学校や塾ではさらっとしか触れないこの時代について、親も同じような曖昧な教育しか受けていない現実で、いったい誰が子どもにわかりやすく史実を教えているだろう。そう考えるとき、このシリーズは漫画といえども、志を持って作られた歴史の良き案内書だと思う。

少年少女日本の歴史 12 増補版 (小学館版学習まんが)
2016/01/17 11:21
徳川幕府成立の過程がよくわかる
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
戦国時代から徳川幕藩体制成立期までの歴史の流れは本当に複雑だ。大阪冬の陣・夏の陣あたりも、なぜそうなっていくのか理解しがたい。いろんな武将が登場し、消えていく。
我が家はテレビをあまり見ないので、時代劇とも縁が薄い。その分、この漫画が子どもの知識を補ってくれている。
近頃、ビリギャルも歴史学習に利用して効果があったという評判のようだが、中学受験する家庭ではもうずっと前からこの漫画は歴史学習導入の良書として定着している。大手塾の先生もお勧めする人が多い。
もし、購入をためらっている人がいたら、お勧めだ。

中学受験小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 6年生で必ず成績の上がる学び方7つのルール
2015/07/17 21:14
5年生の夏までに買ってください。6年の夏にはお勧めしません。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
数々ある中学受験指南本の中でお勧めの一冊です。ただし、6年生の夏を過ぎて読むと焦るばかりで逆効果かも。できれば4年生で、遅くとも5年生の夏までに読んでください。
内容は、極端に走らず、冷静な分析と大手中学受験塾の室長という経験からくる的確なアドバイスです。
親がするべきことを、または先を見越して子どもを上手に導いていくことがどのようなことかもわかりやすく書かれています。
もちろん、子どもの個性は様々なので、ここに書かれている通りしてみて万人が成績アップするかはわかりませんが、ともすると目の前のテストや模試に一喜一憂しがちな中で、日々の学習の中で何を重要とすべきかを考えさせてくれる効果は抜群だと思います。

四字熟語カレンダー 2015年版
2015/04/29 18:41
もっと早く利用すればよかった
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
小学生4年の息子に四字熟語を覚えさせようと思って購入。目にする頻度の高い所、という観点からトイレにかけていますが、効果抜群です。勉強として覚えるのはかなり苦痛ですが、一つの熟語が2から3日でめくるという“2日〜3日めくり”なので、何回か目にするうちに自然に覚えていきます。もっと早く購入すればよかったです。親も一緒に声に出してみたりすると記憶に残っていいですよ!

タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代
2016/07/28 12:30
科学好きな少年なら、きっと気にいる
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科学が好きな小学5年の息子に購入。
最近の流行作家の文庫本と違って、活字は小さいし、一ページあたりの文章量が多い。これ、読めるのかなあ、とちょっと不安になったが、その心配は杞憂に終わった。
中には、科学が大好きな少年ならば「ぼくにもこんなおじさんがいたら」とグイグイ惹きつける話がぎっしり詰まっている。
おじさんだけでなく、実はオリバー少年の両親、特にお母さんが素晴らしい。
突出した頭脳を生むには、非凡な家庭環境が必要なのか、と思わせる。
第二次世界大戦時、疎開も兼ねて抑圧的な教育機関で過ごさざるを得なかったのオリバー少年の閉塞感を読んでいると、教育には寛容の精神や、自分と違う他者を認める度量の広さが不可欠であると思えてくる。

日本列島の誕生
2016/04/13 09:49
面白い!
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JAMSTECの理事長として名前は知っていたが、著作を読んだのは初めてだった。もちろん専門の論文を読む力は私にはないので、読む、といっても一般向けの入門書のようなものになってしまうのだが。この一冊は、研究者としても、文筆家としても素晴らしい!面白い本だ。
研究に対しては誠実で、飽くなき探究心が彼を真理の解明へと駆り立てる。こういう人が組織のトップにいればおのずと組織は活性化し、若手研究者の研究環境も整っていくであろう。

浦上の旅人たち
2016/04/13 09:39
上質な児童文学。大人にもオススメ。
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同じ著者の作品「肥後石工」に大変良い印象があったので購入。期待を裏切らない良い作品だった。
隠れキリシタンの受難の歴史を、1人の女性の人生を軸に描いている。隠れキリシタンなんて、歴史では習ったがどこか遠い世界の話のような気がしていた。この作品を読んでいると、その断片的な知識に命が宿り、血が通っていくような印象を受ける。
小学5年の息子用に買ったが、大人ももちろん楽しめる。

難易度・分野別問題集ウイニングステップ理科 小学5年
2016/04/13 09:31
アウトプットのトレーニングに良い
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同じ日能研出版の「理科の基本」と併用しています。
理科や社会は知識のインプットが基本ですが、アウトプットのトレーニングをしなければ実践力は養われません。そこで、何か良い問題集を、と探してこれに行き着きました。
難易度に合わせて問題はA、B、Cの三段階に分類されており、Cランクの問題は知識を複合的に組み合わせて解く問題です。基礎問題は塾のテキストで十分なので、うちではB、Cランクの問題を解いています。
実践により、理解の不十分な箇所が洗い出されるので、結果的に知識定着にもなっているようです。

次郎物語 第1部
2016/03/29 09:40
面白い!
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次郎物語なんて今更、古臭い話だ。しかも子ども向けじゃないか。と、内心失礼なことを思っていたのだが実際に読んでみると全く違った。
これは面白い。
5年生の息子も一気に読んだ。時代背景が理解できないところはあるだろうが、内容自体は現代っ子にも十分楽しめるようだ。
次郎がこの先どうなっていくのか気にかかる。是非、第二部を買おう。

紙ヒコーキで知る飛行の原理 身近に学ぶ航空力学
2016/03/28 10:31
奥が深い
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小学4年の息子がなぜか紙飛行機に凝っていて、たまたま見つけたタイトルに惹かれて購入したのだが、紙飛行機とは奥の深いものだと感じた。
息子に理解できる部分もあったが、全体的には大人、しかも少し理系の素養がないとつらいかもしれない。息子は小学生ならではの大胆さと動物的勘で結構中身を吸収していたが、本質を深く理解するには至っていない気がする。おそらく、中学、高校と進んでいく中で再び取り出して少しづつ意味を理解していくだろう、という本である。

少年少女日本の歴史 16 増補版 (小学館版学習まんが)
2016/01/21 22:07
ややこしい幕末を理解できます
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幕末って、尊皇派とか攘夷派とか入り乱れてとにかくよくわからない。
同じ藩でも分裂していたり、「同志」が敵対したり。
そんな幕末を案外すんなり理解させてくれるのがこの巻だ。
人物の写真が残っている時代になってきて、顔が写真や肖像画により近くなってきたが違和感なく漫画全体に溶け込んでいてよく描けていると思う。
購入するたびに同じことを思うのだが、この漫画は本当によくできている。絵も温かみがあり穏やかでわかりやすく、劇画調でないのが良いところだ。

少年少女日本の歴史 15 増補版 (小学館版学習まんが)
2016/01/21 21:59
「ゆきづまる幕府」とは反対に江戸の町は生き生きしている
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この巻はタイトルとは裏腹に、江戸の町が生き生きと描かれていて面白い。関東の人なら行ったことがあるかもしれない「江戸・東京博物館」の江戸の展示を彷彿とさせる。
戦乱のない江戸時代がいかに豊かな文化を生み出したか、また、庶民の生活に一定のリズムや潤いをもたらしたか、こうして漫画で見るとわかりやすい。
歴史の学習は想像力がないと物事の限られて面だけを見てその時代を理解したつもりになってしまうが、いつの時代も様々な人々が生活していたことを忘れないことが大切だろう。このシリーズの良い点の一つで、歴史に埋もれてしまいがちな農民の生活を機会あるごとに描いている。教科書で学ぶ歴史よりずっと親しみやすくリアルに感じる。

少年少女日本の歴史 10 増補版 (小学館版学習まんが)
2016/01/17 11:28
次つぎに現れる武将を上手に整理。お見事!
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この時代になってくるとまがりなりにも肖像画が残っていて、人物のキャラクターも固定化し、つまらなくなってくるか、と思いきや、この漫画家は本当にうまい。次々に現れる武将を上手く描き分けている。
有名な武将を思い浮かべる時、テレビの時代劇でその人物を演じた俳優の顔が浮かぶことが多かったが、新たにこの漫画の顔が浮かぶようになってきた。

少年少女日本の歴史 11 増補版 (小学館版学習まんが)
2015/12/17 09:35
複雑な時代がうまくまとめられている。
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天下統一、という歴史でも面白い時代を切り取った一冊で、めまぐるしく変わる権力者や状勢とてもよくまとめている。
このシリーズはボリュームがあって、購入すると親にはかなり負担が大きいのだが、史実を逸脱せず、印象深く、かつ親しみやすく歴史を漫画で表現しようという試みは十分達成されているように思う。
漫画といえども、かなり専門的な解説もあるので、しっかり読み込めば学習参考書顔負けの良書だが、漫画として軽く読み流してもOKだ。
子どもが歴史に対して拒否反応を起こさないよう、無理なく歴史学習に導入できれば本書の目的の半分以上が達成されていると考えてよいだろう。