モフモフモフさんのレビュー一覧
投稿者:モフモフモフ
2019/06/30 19:23
これはおもしろい
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SFを読みつけていないせいか、ジェリーフィッシュの原理?に関する細かい説明はあまり理解できず。
が、事件が起こりはじめてからはページをめくる手が止まらなくなった。これはおもしろい。読後の満足度も非常に高かった。
以下、ネタバレ含む
大掛かりでありながら、これほどきれいな叙述トリックはなかなかないと思う。
2019/06/23 09:04
これはおもしろい
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昔テレビドラマ化されていたらしいが、その時は見ずにおわった記憶が。
前半部では主人公が仮説をたてては検証をくり返すのだが、それを単調に感じずに楽しむことができた。綿密なミステリだった。
後半はテイストがかわり、犯人側からの視点で事件の経緯が描かれる。この転調も効果的だ。
続編があるようなのでそれも読んでみたくなった。
2019/09/15 10:25
傑作
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濃厚な短編集。後味のわるい作品が多いが、読後の満足感が非常に高い。
特に印象に残ったのは「死人宿」。ラブレターの差出人を推理するミステリは読んだことがあるが…この物語はそれとは似て非なるもので、もっと深刻で悲愴な差出人探しだった。
表題作「満願」も最後の最後でゾッとさせられた。
2019/08/09 15:39
おもしろかった
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評判通り、確かに名作だった。
折木奉太郎のキャラもいいし、推理をしていく過程も好みだ。
三十三年の真相が明らかになっていく部分は胸に響くものがあって、読み終わる頃にはすこし泣きそうになっていた。
氷菓という名前には、そういう意味があったのか…。

煙か土か食い物
2019/05/18 18:24
初の舞城王太郎
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おもしろかったー。
改行のないスピード感と疾走感のある文章で、読んでいる方まで変なテンションになってくる。内容もぶっ飛んでいてバイオレンス度が高めだが、どこかさわやかささえ漂っている。
こんな不思議な作品と出会えたこと自体がうれしい。

キングを探せ
2019/05/05 09:32
倒叙ミステリの名作
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これもおもしろかったー。
四重の交換殺人の謎を追う法月親子…。
あまり書くとネタばれになるが、意外性もあって、話に引き込まれて一気読みだった。

法月綸太郎の消息
2019/10/06 10:40
色々とハイレベルな中短編集
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なんの前情報もいれずに読みはじめ、かなり特殊な構成だと知って驚いた。
最初と最後の物語は(私にはうまく表現できないが)論文的な要素を持っていて、ドイル&チェスタトン、クリスティーの作品に新たな解釈を提起する内容になっている。
残念ながら海外古典ミステリの読み手ではないので、上記の部分は理解しきれなかったが、物語としてはとても楽しめた。
…とはいえ、仮にドイル&チェスタトンとクリスティーの作品を読破したところで、記憶力の悪い私には、作中の登場人物たちの繰りひろげる高度な議論に加わることはできそうにもないが。

メルカトルかく語りき
2019/05/25 09:44
メルカトル鮎
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これは自分にはハイレベルすぎたかもしれない。
アンチミステリとわかって読んでいても、一話を読むたびに終わり方に茫然としてしまう。そして、読んでいるうちにそれが癖になって、もっと読みたくなる。
特に「密室荘」の「固めてポン」にはまってしまった。

理由あって冬に出る
2019/09/29 14:43
学園もの
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学園ミステリの佳作。自分の学生時代を思いだして、にやりとしながら読了。
〜以下、ネタバレを含む〜
学校の怪談的な怪異の正体が、二つとも似通っていたのは残念だった。特に二つ目の怪異については、別の系統の答えを期待していたのだが…。
それでも物語の雰囲気がよかったので楽しく読むことが出来た。

黒いトランク
2019/09/01 13:25
アリバイ崩し
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名作と誉れ高いが、まだ読んだことがなかったので。
トランクに関する論理や、容疑者のアリバイを地道に崩していくのは、今読んでもとても面白いのだが、やはり時刻表アリバイトリックはリアルタイムで読むほうが楽しめるものなのだろう。
作中では1949年の日本が描かれているが、当時の常識も70年を経た今では変わってしまっている…。時代の流れを感じさせる作品だった。
2019/09/01 13:17
裏染天馬シリーズ
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本格ミステリ好きにはおすすめ。
相変わらず論理は面白いのだが、容疑者が多いので読んでいて頭がついていかず混乱してしまった。体育館のほうが好みだったか。
〜以下、ネタバレを含む〜
最後に“あるもの”が交換されていることから推理し、犯人を導きだすのだが…職場が水族館であることを考えると違和感があった。最初からその機能がついたものでないと、仕事にならない気がするのだが。
2019/08/26 20:06
体育館
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一本の傘から導き出される鮮やかな論理…作者が平成のクイーンと呼ばれている訳がわかった。読者への挑戦もある、純度の高い本格ミステリだ。
裏染天馬のキャラクターが立っているのもいい。
〜以下、ネタバレを含む〜
トリックには少し無理があった気がしないでもないが、そこにいたるまでの論理がよかったので、あまり気にならなかった。
続編も読んでみよう。
2019/08/26 20:00
中編集の名作
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噂に名高い作品だが、未読だったので。
「本陣殺人事件」はトリックは古風だというのに、絵になるというか何というか…現代のミステリとはまた違う味がある。
他の二作品も夢中になって一気読みだった。
2019/08/09 15:47
学園ミステリ
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マジックがテーマになった学園もの。
語り手の性格は好みではなかったが、どの話も楽しく読むことが出来た。
物語的に、作中に登場するマジックのタネあかしをするわけにはいかない内容になっているのだが…読み手としてはどうしてもタネが気になってしまう。その為に、謎解きや犯人役とのやりとりに集中できなくなってしまった部分があった。…どうやら好奇心が読書の邪魔をすることもあるらしい。