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この本は全体の雰囲気が昭和な感じがした。他のレビューに物語については多くの書き込みがあるので、それは割愛する。この物語を構成する理論的なものに全く興味が無かったとしても、一読することを強く薦めたい。こういった小難しい理論を、実際には日常的にかつ普遍的に多くの人は体験しているし、考えているのではないだろうか。しかし、それを論理的に考えている訳ではない。それをこの本は「実はそれってこういうことなのさ」と軽く面白く教えてくれる。次回作にも期待する。
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経済理論を、ありえない設定で
でも、分かり易く交えた短編。
毒有りで、ニタリとなる上、
図解つきなので、分かりやすい。
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いままで行動経済学やゲーム理論の本で読んだ内容が小説になってておもしろかった。
あと、マルチ商法のところでは、
過去の偉人達の功績を最大限に生かしたものなんだとおもうと皮肉だけど、おもしろいし人類の進歩を感じた。
ネットワーク理論のところでは、ひどいいじめとネットワーク理論を展開。
橘玲の別の本で都心で公立学校に行かせてはいけないっていってたけど、そんな思いがよく表れているとおもった。
ゲーデルの不完全性定理はなんとなく言いたいことわかるようでわからない。考えてるうちに混乱してしまった。。。
こんなにいろんなジャンルの知識を駆使した小説がかけるなんて、
ほんと橘玲ってかっこいい。
会ってみたいなー。
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なにやら理論っぽいものがわかったような気になり、かつ、物語として成り立っていて、一粒で2度美味しかったです。
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教科書で読むとピンと来ずにむずかしい理論がアラ不思議。
えげつなくも面白い(ときにホロリとする)エピソードですっと入り込めちゃいます。
とにかく小説としても面白く、ひとつひとつのエピソードは短く読みやすいので、笑いたい方にもオススメ。
それにしても、借金で首が回らなくなった人に「もっと借りて自己破産すればいいんだよ!」なんて…すごいな(笑)
(もちろんこれはフィクションで、あくまで理論の説明です。それが「良い生き方」「みんなも破産しよう」なんて書かれているわけではありませんよ、もちろん)
現実が美しく描かれすぎないところ、勧善懲悪でもないところも、クールで皮肉で実践派らしくていい感じ。
ここから興味を持って勉強してみるのも良いのでは?
私はゲーデルを読んでみたくなりました。絶対理解できないと思うけれど(笑)
あー、続きも読みたい。
2010/8/18 読了
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経済入門書としても実例がリアルでスッと入ってくるが、キャラクターと文体が良くって小説としてもナイス。リンレイのキャラが気に入った。ファッションも何故か西城秀樹風。ネットワーク経済学のいじめの処方箋が興味深かった。
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「行動経済学」「囚人のジレンマ」等々、経済学を少しでも覗いた事があれば読み進めるなかでニヤリとできます。
ストーリーもちょっとブラックですが、悪玖夢博士をはじめとした登場人物が魅力的で一気読みしてしまいました。
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ゲーム理論や行動経済学など、様々な経済学理論を強烈なキャラクターたちが登場する物語で解説。"使える"経済学知識が身につきます。
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橘玲さんのフィクション作品。
経済に関する実は知られていない事実がすっごくダークに描かれていて、面白くていっき読みできる。
文庫版で安くなったのも○。
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おすすめ度:85点
経済理論を柱にして、ニッポンの裏社会の舞台を描く。
歌舞伎町のヤクザ社会、中国マフィアのネットワークを背景に、自己破産、暴力団の縄張り争い、小学生のいじめ、マルチ商法といった問題が取り上げられている。
それぞれの章が別立てで語られていたものが、最終章で結実される見事な構成となっている。
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経済理論を小説に織り交ぜて説明した本。
わかりすい。
物語の展開がどれも似ていて物語の観点で言えばあまり面白くない。
でも、経済理論の説明という点でみれば他の本にくればえ噛み砕いたかたちで説明されていてわかりすくて良いと思います。
まさしく経済入門の本としてふさわしいものと思います。
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あとがきに、「経済学入門の教科書に」とありますが、これなら1年の最初に大学での勉強をリタイアすることはないはず。
行動経済学、囚人のジレンマ、社会心理学など、聞いたことはあるけど・・・・っていう話を、小説でわかりやすく。入りやすい設定で。
まぁあくまで入門書。
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非常に分かりやすい経済本として、ごくごく初歩のさらにまた入門編として経済学に興味をもつのには持ってこいの一冊。
ただ、あまり救われない話が多く、最後まで読めない人がいるかも。。。
金融関係の話がいくつか出てきますが、今後の金融関係法令の整備次第では少し齟齬があるかもしれません。
しかし、全体としてはブラックユーモアに満ち満ちた良作でした。
軽く読めてしまう本にもかかわらず、行動経済学やネットワーク経済学など一通り分かったつもりになれるのが、面白い。
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・行動経済学 ・ネットワーク経済学 ・ゲーデルの不完全性定理などについてブラック・ユーモア小説で平易に解く、軽い本。
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「行動経済学」を皮切りに、よくありがちなトラブルを抱えた人間の悩み解決を絡めて経済学を解説した、経済小説集。
めちゃくちゃ、わかりやすい!!
いや、シャブの売人の悩みも登場してるから、よくありがちな、とは言いがたいか・・・。SFっぽい描写も多い。割と重い悩みも登場するが、登場人物がコミカルに描かれているため深刻さはゼロ。ただ、ちょっとした描写がさらりとエグい。
話の展開も小気味良くて、読むのが楽しかった。ページをめくるのがもどかしいほど。しかし最終章は、いきなり家出した女子高生目線で物語が進むため雰囲気が変わる。私は第三者的目線で淡々と語られる方が楽しめたな。