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「変身」を望む人間の欲望へ迫る
2001/08/27 17:51
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投稿者:青木みや - この投稿者のレビュー一覧を見る
1991年単行本に書き足したもの。美容整形(*美容整形は正式の名前ではない。美容外科が使われる)の医者側や体験者への取材や美容整形の歴史、海外事情まで調べ、「身体改造」「変身」を望む人間の欲望へ迫ろうとしている。
書き手の方が美容整形というものの是非に答えを出せずにいるんだろうという印象を受けた。取材の結果と美容整形の現状が主で、考察が足りず物足りない。これでは「体にメスを入れでも、きれいになりたい」と考える人々に考えを整理する道具として使って欲しいとの著者のアプローチがどこまで通じるだろうか。
ただ意外に医者の未熟さから来る事故がある内情や週刊誌の美容整形の記事は広告費を出して書かせている場合もあるというのは、参考になった。
私的には美容整形に関するメリットとリスクを了承し、また「美」の概念の曖昧さや社会的な押しつけをわきまえて、なおかつ、美容整形を選択するぐらいの気概があれば良いんじゃないかと思うけど、そんなことを考えている人は少数だろう、きっと。美容整形は、生殖医療やバイオテクノロジーより身近でお手軽な欲望と癒しの場であることは、間違いない。
<目次>
第1章 現場─手術室
第2章 患者─漂う身体
第3章 歴史─美容整形進化論
第4章 テクノロジー─シリコーンというハイテク素材
第5章 医者─美人製造ドクター
第6章 越境─美容整形海外事情
第7章 未来─21世紀・身体加工のゆくえ
<関連書籍>
ナンシー・エトコフ著『なぜ美人ばかりが得をするのか』(草思社 2000.12)
エリザベス・ハイケン著『プラスチック・ビューティー 美容整形の文化史』 (平凡社 1999.5)
塩谷 信幸著『美容外科の真実 メスで心は癒せるか?』(講談社 2000.2)
酒井 順子著 『容姿の時代』(幻冬舎 2001.8)
2001/08/18夕刊
2001/08/24 22:18
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この十年で全国の美容外科クリニックの数は倍増した。若者だけでなく、シワやしみ対策などで比較的高年齢の世代も訪れるようになり、男性も格好良く若々しい顔を求めてやってくる。さらにインターネットを通じて情報が飛び交うようになっている。本書はそうした美容整形の新しい動向を踏まえ、十年前に単行本化した原稿に大幅な加筆をしてまとめている。単に現象面を追うだけでなく、化粧文化の研究者など多方面への取材をもとに、人々が美容整形に走る背景を分析している。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001
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