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日中の興亡に続く青山氏渾身の一冊。その筆力に圧倒されました。この人は本当に日本の行く末を心配している。
隣国中国はどういう国か?この中国と付き合っていくためにこれから日本はどうするべきか?
戦後60年が経ちました。日本、日本人が変わるにはまた何十年とかかるかもしれませんが、私たち一人一人が日本人であることを
誇りに思い、後の世代に伝えていかなかければならないのでしょう。
前著と合わせてお読みください。
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今年成人したのですが、日本は平和だからそれでいいのだと、政治にも国際関連にも、特に関心を持たずに生きてきました。
これからもそうだと思っていたのですが、ある日偶然ニコニコ動画で筆者の青山さんが出ている動画を見ました。そうして見ている間に、「この人は私が大丈夫だろうと思っている日本に、とても危険を感じているのだ」と感じました。それをきっかけに世界との日本、特に中国や韓国といった、大丈夫と思っていた私でさえ不安を抱いていた対中韓関係に興味を持つようになり、この本を読みました。
紹介分だけ読むとなにやら右翼なのか?偏った意見を持った人なのか?と思われるかもしれないのですが、全くそんなことはありません。読んでもらえれば、それがわかってもらえるはずです。
タイトルからもわかるように、主にアメリカ、中国、そして韓国に関して書かれています。出版されたのが2009年の夏なので、本当についこの間起こったような事件が取り上げられています。アメリカのウォール街から端を発した金融危機、毒入りギョーザ事件、ウイグル・チベットでの弾圧・虐殺、北京オリンピック、そしてロシアによるグルジア侵攻。最後に韓国による竹島や、その他の島々の不法占拠について書かれています。
著者の青山さんは全国に広く知人がいらっしゃるので、内容にもよく実在の人物(名前はもちろん伏せられていますが)とのやり取りが書かれています。その中には、ウイグルを亡命した方もいます。語られた内容は、本当に涙が出るほど酷いものでした。
情報を得られる最前線にいる方々から話を聞いてるとあって、ニュースを見ているだけでは絶対に見えなかった背景がありありと浮かびあがってきます。情報に信用性があるのか?著者の都合のいいように書かれていないか?こういった本を読もうとすると、必ずと言っていいほどそういう疑いを抱いてしまいますが、動画を見て、内容を読んで、私はこの人の情報は信用できる、と感じました。欲といったものが感じられないからです。ただひたすら、今の日本への危機感、このままでは取り返しがつかなくなる、といった焦燥感が感じられます。
今の日本を取り巻く問題や、上に書いたような内容に少しでも興味を持っている方には是非お勧めします。変に小難しく書かれてもいないので、「難しいことよくわからないし・・・」と自分の知識に自信を持てない方でも、読んでも全く問題ありません。ちゃんと理解できます。私がそうでした。
今の日本のあり方に疑問を持つ人、持たない人。どちらにも読んで欲しい本です。どちらかといえば、疑問を持たない人にこそ読んで欲しい、そんな本です。
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外交における日本の意気地なさは限りない。国内の集団IQも低下の一途だ。
青山氏は日本には2000年の歴史ある国、改革は明治維新だと言い、
そんなセンスを持っている日本国は現在の国際社会をよく見て、自分たちで考えようと、鼓舞。
アメリカの疲弊に黒人大統領が選ばれたのは「有権者登録制度」によるもの、そして黒人を選ぶことで刷新を図ろうとするあがきにも似た状況なのだと・・、それは火の道を行くようなもの。
そして周辺の異民族に対しての圧制を振るい、オリンピックで国家威信を世界に知らしめていく覇道の中国を論じている。
王道を歩もうではないかとのメッセージは情感的にはわかるけれど、なんだか苦しい。
ご本人も私たちが生きている間に日本国が蘇ることを見る欲は捨てよう、我らの子孫が「王道」の遺伝子を引き継いでくれることを願う・・という諦観をもたれている。
しかし、青山氏の日本をめぐる国際論は、納得できました。
自分たち自らが考えながら行動することしか、打開の道もないのでしょう。
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そうだよね。日本だって、人が殺されてる。なのにそれを忘れていいはずないもの。彼らの犠牲あっての今の私たちの生活があるのだから、やっぱりちゃんと知ること、ということは大切だと思った。
今日初めて知ったのだけども、硫黄島の滑走路の遺骨が掘り出される案が麻生政権時に通ったらしく、本当に良かった。
私は硫黄島の遺骨の事も彼のテレビ番組で知ったけども、自分の無知蒙昧ぶりには情けないというか、もう恥ずかしいとかいう感情すら超えてただ申し訳なかった。
そんなのはもう嫌なので、もっとこの国がちゃんとして歩んでいってほしい、それになんかしらの形で関われたらというのが最近の私の新たな目標。
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タイトルから大局で語った本のように思えるが
実際は、小局における話がメインだった。
メタンハイグレードの話以外は、小局な話だった。
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とても読みやすい。
私に何ができるわけではないけど、誇りを持って正道を生きることの大切さがわかった気がする。
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政権交代を熱望して選んだ民主党政権だが、外交は本当に任せていいのか、ちょっと不安になる1冊。日本という国の進むべき道を考えさせてくれる。人権を意識する人なら絶対に読むべき1冊。
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3国間を俯瞰しての大局的な話かと思ったらそういった部分は少しで
ほとんどが中国について。しかも割と細かい件について書かれていました。
それはそれで勉強になって良かったんですが。
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青山 繁晴による現在の日本を中心とした、中国、アメリカの関係をわかりやすく解説されている書。
多少感情に流されている部分も身請けらられるが、著者自身も常に語られているように、右寄りでも左寄りでもなく中道でわかりやすく語られている点はとても読みやすかった。
本が発刊されたのは2009年だが、今現在も刻々と情勢は変化しているが、今後日本はどうなるのかと、気になる点の一部分は何と無くだが理解できたような気がした。
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青山繁晴さんの講演を聞いて安全保障について興味を持ち購入した。
オバマ・ドクトリンに象徴されるパクス・アメリカーナの終焉と中国の台頭など興味深く読んだ。驚いたのはロシアのグルジア侵攻に象徴される巧妙な外交、世界戦略だ。冷戦や社会主義の終焉を経ても、なおロシアは野心を失っていないのかと思った私は呑気っていうかアホだなって思った…。世界史でもヨーロッパあたりは幾度戦争して勝ち負けを繰り返してきたことか。完全に自分の中でリアリティを持てていなかった。
歴史は直線的に進歩しているとは限らないし、日本にだってこれから戦争は起こり得る。島国であった日本は侵略戦争は数えるほどしかなく、徹底的な敗戦は60年前に一度だけだという事実は特異なのだと改めて思った。民主主義国家の国民としての地道な働きかけの結果が出るのは私たちがいなくなったあとかもしれないという最後の頁、「捨てましょう」という言葉にしんみりしつつ。
青山繁晴さんはアツイ人だ。ついていきます!って言いたくなるけれど、盲目的になるのはまずい。自分なりに考え咀嚼する目を養いたいとも思う。
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前半戦はまるでしゃべり口調。
口述なのかな?
にしても、ちゃんともの事を捉えていて実に面白い。
時々テレビで見るような激情型な文章もあり、面白い。
お勧めです。
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青山繁晴氏の著を初めて読んだ。
相変わらず、熱い。
関西テレビの「アンカー」で初めて拝見して以来、注目している。
思想信条は私のそれと近いが、私のように読書して形成された主義主張ではなく、現場にふれて形成された信念の持ち主であり行動者である。
さて、タイトルで気になった「火道の米国」という言葉。
2009年時点での氏の造語だが、現状全くその通りだと思う。
アメリカは絶対的窮地においてバラク・オバマという初の黒人大統領を生み、自らを焼いた…かに見えたが、どうやら最近のオバマを見ていると、支持率回復を図るあまり、他者をも巻き込む火道に入ったようである。
輸出倍増戦略の発表やAPECでの発言を見ると、どうも日本は巻き添えで焼かれそうだ。
オバマは一見するとブッシュに比べて国際協調主義のように見えるが、実際は国内世論向けの得点稼ぎになる自国中心外交にシフトしつつある。
TPPしかり、イラク撤退しかり。
他国のこと、国際社会のことを考えているようで、実は自国のことしか興味のないアメリカになってしまった。
戻ってしまった、と言うべきか。
覇権国でいることのコストは想像以上に大きかったのだろう。
兎も角、日本人はアメリカに対する認識を改める必要がある。
さて、氏は「王道の日本」を説く。
アメリカとも中国とも異なる第三極としての日本というと言い過ぎだろうか。
3.11以後、私も少しずつだが「世界」と「日本」に目を向けるようになった。
隣で着々と「覇道」を歩もうとする中国に対して、毅然と対応できる日本国にならなければ。
増訂、加筆して新書にして欲しい一冊である。
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【図書館】
日本人1人1人が行動を起こさなければいけない。
作品の紹介
2009年夏のウイグル反乱は、共産党の独裁強化と領土支配を狙う
中国に対する決定的なカウンターパンチだった。世界は大きく動きつつある。
日本国民はいまこそ、「領土と領海」を強く意識し、勇気ある一歩を踏み出す時である。
すなわち樺太の南半分や千島列島、尖閣諸島、竹島、択捉島、国後島、
色丹島、歯舞諸島という「日本固有の領土」を原状回復し、
独立国としての条件を整えることが、覇権国から日本を守る唯一の道である。
覇権への意志がすべての中国、己を火で焼き尽くすかのように問題を噴出させ、
危機の道を歩みつづける米国に対し、日本は堂々と「王道」を歩むべきだ、と著者は記す。
そう、何も恐れることはない。なりふり構わず我欲を追い求める米中を尻目に、
ただ正しい道を歩むことにより、わが国に平和と繁栄、幸福がもたらされるだろう。
「ゲンバ=現場」に直接向かい、真正面から上記の問題に取り組む著者の姿が、
われらの道を照らしてくれる。
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豊富な労働力、市場を背景にして中国は目覚しい発展を遂げているように報道されていますが、私は分裂の危機もあると思っています。その分裂の仕方なのですが7つ存在する軍管部に従うという意見もありますが、この本の著者である青山氏は民族毎(漢、チベット、ウィグル、モンゴル)に分かれるという考え方のようです。
多くの経済指標において中国が日本を抜き去り、近い将来には米国をも抜いてスーパーパワーとなるのか、それとも分裂国家となるのか、今後の中国には目が離せないと思いました。
また、オバマ大統領の勝因は色々あるとは思いますが、前回の大統領選比較で、4200万人も有権者が増えたという事実には驚きました。北方領土の解釈(p64)は恥ずかしながら、初めてその中身を認識しました。
以下は気になったポイントです。
・ 2004年の大統領選では有権者は1.42億人であったが、今回では1.84億人となった。増えた有権者の多数は貧しい黒人や若い人が多い。オバマ氏は全部で6600万票獲得したのでその増加分の寄与は大きい(p22)
・1989年は人類記念の年、1月に昭和天皇が崩御、2月にはソ連軍がアフガニスタンから撤退完了、6月に天安門事件、ポーランドで自由選挙、10月にハンガリーが共産主義放棄、11月にはベルリンの壁崩壊、チェコスロバキアの共産党政権崩壊、12月にはルーマニア共産党の独裁者の処刑があった(p29)
・巨石もテコを使えば一人で動かせることがあるように、資本の乏しい人間が他人の資本を使って、その資本を投機に用いて巨大な利益を得ることを”レバレッジ”という(p30)
・地球には10のブロック(米、中南米、中国、東南アジア、インド+南アジア、ロシア、中東、欧州連合、アフリカ、日本)があるが、メインプレーヤーはアメリカ、中国、日本である(p36)
・千島列島は、北千島・中千島・南千島に分けられ、国後と択捉は南千島にあたる、歯舞諸島及び色丹島は根室半島に続く島である(p55)
・ソ連軍が北方四島に侵攻してきたのは、8月15日後の8月28日である(p55)
・8月18日に「北千島の戦い」でソ連軍と日本は戦ったが、ソ連軍の死傷者は1500名を超え、第二次世界大戦で唯一この戦いにおいて、ソ連軍の死傷者が日本軍を上回った(p63)
・1951年に結んだサンフランシスコ講和条約で、南千島を除く千島列島を放棄した、従って南樺太と北・中千島は領土未確定と主張している(p64)
・千島列島はその全体が、メタン・ハイドレード(水和物)の宝庫である可能性が高い、これは天然ガスと同様のエネルギー源として使える(p66)
・今までとは質の異なる良質のメタンハイドレードが日本海の佐渡島の南に大量にあるのが発見された、南海トラフ(土佐、紀州沖)とは異なるタイプ(p70)
・韓国はアメリカに「韓国も戦勝国に加えてくれ」「竹島は韓国領と認めてくれ」と迫っているが、公文書により拒絶されている(p72)
・日本は領海と排他的経済水域��合わせた「主権の及ぶ海」の広さでは世界で6位である(p73)
・サンフランシスコ条約において、尖閣諸島と沖縄を含む南西諸島は日本領土であるが、当面はアメリカ施政下におくとされた(p75)
・エシュロンとは、アメリカやイギリスが世界のインターネットに網をはり、電子メールやFAXを読み取るシステム(p122)