0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
いかにして無謀な戦争へと突入していったのか伝わってきます。「国策」の看板を掲げながら、国民が情報統制下に置かれていた状況も恐ろしいです。
投稿元:
レビューを見る
関東軍の蛮行が詳しく書かれているが、それにしてもこの当時の中国国内の情勢はとても複雑で分かりにくい。権力闘争に明け暮れていたのであろうか。
投稿元:
レビューを見る
島田俊彦著『満州事変(講談社学術文庫 ; 2003)』(講談社)
2010.7発行
2024.3.8読了
本書は、1966年に刊行された『近代の戦争 第四巻 満州事変』(人物往来社)を文庫化したものである。
本書の内容は、孫文の死(1925年)から日本の国際連盟脱退(1933年)までである。
『満州事変』というタイトルだが、山東出兵や張作霖爆殺事件、関東軍、上海事変なども扱っており、その範囲は広い。
当事者の回想録なども多く引用されていて、臨場感を持って読むことができた。
関東軍の独断専行や謀略の数々が嫌になるほど載っていて、つくづく日本軍人の無責任さに愛想が尽きた。しかし、その背後にはそうした強硬路線を支持した多くの国民がいたわけであり、現代日本人も政権中枢部の動静を冷静に見極める目を持つ必要があると思った。
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010926944