楽園までもう少しだけ【電子限定ＳＳ付き】 みんなのレビュー

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投稿者：M★　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

意思と感情ば芽生えたら、もうモノじゃない。
これからロボット大国を目指すなら、日本人が今考えないといけないテーマだと思った。
良作BL。
笑える場面を盛り込んでいるけど、
著者が込めたメッセージはとても大事な事が含まれていると思います。

製造中止になった時代に残る自立型セクサロイドが主人公。
闇市場で高値が付く希少な存在。
無いのは代謝と死。　
特に精巧な造りのセクサロイド、機械の本田が人に恋をする。
恋した相手；晴は遺伝性の難病。
晴は本田に「一生一緒に居よう」と請う。　

本田に無かった自意識が目覚め、人のように恋人を想い、葛藤する。　
愛する晴の治療費を作る為に、本田は闇組織に自分を売る。　
晴の今後を仲間の鈴木に託して姿を消す本田。

治療を受け快癒した晴は、全てを知り、他人の所有物となった本田を探す。
・・　記憶をリセットされた本田が、また晴に恋をする。

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投稿者：M　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

とても良かった。セクサロイドと人間の恋というSFな世界観なんですが、いつもの安西先生らしい素朴な二人の恋物語でした。
攻めはセクサロイドなんだけど、ちょっとせっかちでおしゃべり好きで寂しがり屋でめちゃくちゃ人間臭いキャラクターなのが魅力的だった。二人の恋の始まり方もめちゃくちゃ普通で本当に平凡な人間同士の恋みたいで、余計に攻めが抱えるただ一つの問題がとても深刻でつらい。
攻めが孤独を慰めるために買った家事ロボットのおもちがポンコツなんだけどとても愛嬌があって可愛かった。イマイチ会話が噛み合ってないところや、来客に毎回粗茶(冷蔵庫から出したお茶のボトル)を渡してくれるのが可愛い。
攻めのセクサロイド仲間の鈴木くんもとても魅力的なキャラクターで、3人とおもちが楽しそうにわちゃわちゃしてるシーンが大好き。
最後の、世界はあなたが思っているよりも優しいよという希望の持てる終わり方も好きだった。

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投稿者：おはな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

自我を持った人工知能のストーリーは可哀想なものが多いので避けているのですが、安西リカ先生は雰囲気のかわいい話が多いので読んでみました。良かったです。
タイトルの優しい響きと、秋月から鈴木への言葉は安西リカ先生からのメッセージだと感じました。
高橋が早く目覚めますように。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

「機械と人間は恋をできるか」は昔からのテーマです。
そしてその時々の彼らに色々感じます。
自我を持って人間社会で生きてきたセクサロイドの本田
自我は持ってないけれど、恋はしないと思っていたが
西間木に恋に落ちてしまう。
その流れが本当に微笑ましく、するりとこちら側にもはまってきます。
セクサロイドと知らないまま西間木も本田を受け入れるのだが。
二人が恋に落ち、恋人になり・・・からの展開
本田の西間木に対する気持ちと残されたメッセージに号泣です。
こうなるだろうとわかっていて読みたくなくて手を止めてしまったほど。
からの西間木の行動力にはびっくりしながら、
「がんばれー」って言ってしまいます。
二人とおもちに幸あれ
（おもちにそちゃだしてもらいたいーー）

高橋の解除条件の世界が来ることを願います。
（鈴木のためにも）

余談
途中で「本田さん、オセロしませんか」ってナチュラルに言っているのが
ちょっと気になったです。（どうして私が気になるかは読めばわかります）

☆4.5

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投稿者：にゃお　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

面白いです。
お兄さんとか鈴木とか秋月さんとかどんどんいい方に風向きが変わってるのが最後よかったです。

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投稿者：KoLe　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ヒューマノイドのお話は大抵ぐだぐだに泣かされるので気をつけていますが、買ってしまいました。結果、大丈夫でした。切ないしいろいろあるけど、明るくエンディングを迎えて読後感は爽やかです。鈴木くんのこれからが気になります。晴さんのお兄さんの位置付けがいまいちよくわからなかったな。