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哲学、歴史、リベラルアーツの分野は私の中ではいつもすんなり入って来ずわからないことが多いためモヤモヤしていた。
そのためそれに対して私は興味がないと思っていたし、いつも小さな挫折感を覚えていた。
ただ本書を読んでそのような最初はわからない思いを持ち持ち続け、何度も同じ文章を読み反芻する事で徐々にわかってくることがあるとわかった。
そしてそのようにして分かった事はなかなか忘れない。すぐに分かった事はすぐに忘れることも今までの経験から納得できる。
そうすると最近私の中で1つのキーワードになっているの「ネガティブケイパビリティ」がやっぱり重要なのだと思う。
わからなかったこと、モヤモヤしている事を簡単に整理してわかろうとしたり、わからないと完全に切り捨てるのではなく、そのままあるままで持ち続けることそれが重要だ。
私の大好きなちきりんさんや勝間和代さんもその状態を自然とやり、むしろその状態を楽しんでいるように感じる。
目的志向と自由思考があり私は割とそのどちらもできていると感じた。
理由は興味のある、調べたい分野の主に書籍は目的を持って読んでいるが、気になった書籍や小説などは手当たり次第読んでいる。その手当たり次第の本の中で自分が想像していた以上にはまり込んでいくジャンルもある。
自由発想の中でのめり込んだ分野としてはやはり今私の中で1番ホットである「声」の世界である。この声を探求・追求していく事がひょっとしたら私のライフワークになるのではないかとちっちゃく感じている。
さらに自由発想で出会った特に小説だが今3人の方の小説にドハマりしている。頭が疲れてくる夜は小説しか読めない(聞けない)ためその小説を聞くことが毎日の楽しみである。
最後に頭の中を更地にしておくだったか…(なんとなくそんなイメージのニュアンスだったと思うが)知識でいっぱいにするのではなく頭の中を空っぽにしておく。そうすることで様々な事に気づいたり考えたり思いついたりすることができる。
子供の発想や、初めて訪れた旅行者が気づく事も同じプロセスである。
知識で頭がいっぱいになってしまう事が多いため、ここは意識して得た知識も不要なものはどんどんポイしていきたい。
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ジャンル:自己啓発・マインド
出版社:PHP研究所 出版社ページへ
定価:748円(税込)
出版日:2022年06月27日
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外山滋比古(とやま しげひこ)
1923年、愛知県生まれ。東京文理科大学英文科卒。雑誌『英語青年』編集、東京教育大学助教授、御茶ノ水女子大学教授、昭和女子大学教授を歴任。お茶の水女子大学名誉教授、文学博士、評論家、エッセイスト。専門の英文学のみならず、思考、日本語論などさまざまな分野で創造的な仕事を続け、その存在は、「知の巨人」と称される。2020年7月逝去。主な著作に『思考の整理学』(ちくま文庫)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社文庫)、『50代から始める知的生活術』(だいわ文庫)、『こうやって、考える。』『ものの見方、考え方』(以上、PHP文庫)、『消えるコトバ・消えないコトバ』(PHP研究所)など。
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flier要約
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言葉の選び方、使い方、本の読み方、ものの考え方、捉え方、生き方。さまざまなテーマについて、外山滋比古氏の過去の著作から抜粋した短文で読者を導く。
ベストセラー『こうやって、考える』の第二弾とは知らずに書店で購入。やっぱりこういうのは第一弾から順に読んでいくべきだったかしら。『思考の整理学』は学生時代に買って以来何度か読んでいるけれど正直あまり内容を覚えていない。雑念と煩悩まみれの日常にどっぷり埋没して生きているわたしには少し崇高すぎるのかもしれない。そんな中、この本は比較的カジュアルで良かった。むやみにあらゆることを「記録」して忘れずにいようとすることで逆に頭の中が窮屈になって新しい出会いを妨げるから、「忘却」は悪いことではない、とか、読書は精神的に少し落ち込んでいるときの方が実りあるものになるとか、効率や生産性が重要視される実生活においても芸術や文化との触れ合いのような「ムダ」を蔑ろにしない方が人生が豊かになるとか。物忘れが激しくて、情緒不安定で、役に立たないことにばかり興味を示す傾向のあるわたしの生き方を、全部まるっと肯定してもらえたような気持ちになった。
第五章「日本語をしなやかに使う」の章だけ、ちょっと、あんまり好きじゃなかったかも。日本人は、女性は、男性は、という括りで書かれている箇所がしばしばあって、おそらく正しい分析なのだろうけれどわたしはどうもそういう「括り」全般に反射的に苦手意識を持ってしまう。それ以外の章はとてもためになった。
この本の全体を通じて、『ことばの教養』からの抜粋に共感するところが多かったように感じたので近いうちに時間を作って是非読んでみたい。
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重要な所をピックアップされて、すぐに吸収できるようになっています。
とても読みやすく、わかりやすいです
でも、本当は抜粋される前の本を自分で読んで、ここが大切だと気づきながら読む方がいいとも思いました。
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外山滋比古先生の書がどんどん好きになっている。どれを読んでも納得、痛快な思いになる。これまでの著作から抜粋した珠玉の言葉が並ぶ。その出典を更に読みたくなる。長い人生経験と思索から出る言葉である。無駄がない。中でも「流れる水は腐らない」は、人間も生きていることは動いていることという言葉が強く刺さった。また、外国語学習における「音」の重視にも共鳴を覚えた。
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2022.10.27読了。
2022年、79冊目。
過去の著者の本から抜粋した短文で出来た本。
外山滋比古氏と言えば、私の時代は同氏の著作を読んで大学入試等の小論文を書け、という問題がよく出題されたような気がします。
満足度3.8/5。
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たしかに、と納得する事があった。
今まで何気なく見逃していたことや、気にしていなかったことに改めて気付かされた内容が多かった印象を受けた。
言葉の使い方が綺麗で個人的には日本語の勉強にもなった。
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「こうやって、考える。」の続編。前者が発想力が身につく150のヒントに対して、こちらは、柔軟な視点を養う150のヒントである。
本屋でとなりにあったので、一緒に求める。表紙の絵がシリーズとして似ているのが嬉しい。ならべると背表紙で絵ができるような感覚。
同じく190頁たらずで、行きと帰りの電車で2冊ともよめてしまう気軽さ。
本書はこれまでの著作の中から、「柔軟にものごとを見るヒント」となるような箇所を抜粋して、一冊の本にまとめたものである。とある。
気になった点は以下です。
・「頭の中のよぶんなものを捨てる」
勉強すると、頭はわるくなる。知れば知るほど、バカになる
・「記録したら、すぐ忘れる」
むやみと記録し、たちまち忘却のなかへ棄てさる
・「いやなことは、すぐ忘れる」
とにかく悪いことは、なるべく、すぐに忘れることである。それには、新しいことを夢中ですることだ。
・「ふえすぎた知識は、ゴミ出しする」
ふえすぎた知識は捨てなくてはならない。知識はゴミではないが、ありすぎて、あふれるようになればゴミと同然です。
・「単なる記憶は役に立たない」
記憶はもともとそんなに頭がよくないから、忘却に助けられない記憶はあまり役にたたない。
・「知っただけで満足しない」
記憶は知識をふやすが、知識そのものは新しいものを生み出さない
・「忙しくても昼寝する」
本ばかり読むのは能ではない。忙しくても、昼寝する。そうすれば、自然に頭が整理され、よくはたらくようになり、りっぱな成果を収めることができる。
・「忙しいほうが、よく仕事ができる」
仕事が多くなれば、仕事が早くなり、案外時間があまる。
・「わかったつもりにならない」
人々は目に比喩と抽象というメガネをかけて現実を見る。都合のわるい現象は目に入らない。
・「新しいものは嫌われる」
すぐれていても新しいものは嫌忌されやすい。天才が故郷に容れられないのもそのためである。
・「流れる水は腐らない」
静水は悪化しやすく、動水はいつまでも生きている
・「立ち聞き、のぞきがもたらすもの」
わからないことづくめを、なんとかわかったと思うようになるまでもっていくのが人間の知力で、それによって人間は進化してきた。
・「木を見て森も見る」
細部をしっかりとらえるには、全体をどのように見ているかの方法論が、たとえ、表面には出てなくても、無意識のうちには存在しなくてはならないだろう。
・「あてもない旅をする」
あてもない旅をするのは、不自然なことであるが、その非実用性が人間の精神形成に役立つものであることを見逃してはならない。
・「おもしろいことは忘れられない」
おもしろいことは、正しいことより、生命力がつよい。おもしろいことは忘れられにくい。
・「ムダを目の敵にしない」
芸術はムダの中から生まれるぜいたくな花である。ムダが文化であることを、もう一度見直すべきであろう
・「毎日書く」
文章料理の上達には、休まないことだ。毎日つくる。つまり毎日書く。毎日書いていれば、ある程度まではうまくなる。
・「書いたあとは耳で読む」
書き上げた原稿を声にだして読み返してみると、いろいろな不備に気づく。
・「骨をもった文章を」
明快な文章を、というのは、ただ、わかりやすければいいというのとはすこし違う。明快は文章は骨をもっていなくてはならない。筋道が通っている必要がある。つまり論理的であって、しかも、わかりやすい、それが明快な文章ということになる。
・「人の話は最後まで聞く」
言論を大切にするのだったら、相手の意見をかりに考えを異にしても、じっと最後まで聞く度量がなくてはならない。
目次
はじめに
第1章 余裕のあるアタマをつくる
第2章 常識から自由になる
第3章 わからないことは放っておけ
第4章 ひらめきを生む習慣
第5章 日本語をしなやかに使う
第6章 アウトプットもやわらかく
第7章 自由自在に生きるコツ
出典一覧
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さらっと読み。
忙しいときの読書ほど楽しいは深く共感。
改めてシンプルな言葉ひとつひとつに意味を込められるのだなと感じた本。
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忙しい時ほど読書してしまうに共感。作者の著書から抜き取った文章が短くまとめられていて、気分転換に良い。「傷のあるりんご」「こうやって考える」も購入。
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「おもしろいことは
正しいことより
生命力か強い」
机に向かって勉強ばっかりしてないで
時には休憩したり 旅行したり 雑談したり、
周りから刺激を受けることも重要だ〜
って話。
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思考方法が抜粋された一冊。
短文ながら中身が凝縮しているので1ページ1ページ読みながらじっくり考えさせられる。
人生は長い目で見る、失敗こそ幸運の女神、と傷のあるリンゴからの抜粋が心に残った。
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最近気分が上がらないと思い、本書を手に取りました。「どうやって考えたら前向きに、楽観的に今の不調を乗り越えられるか」思考方法で乗り切ろうと考えました。
気になった目次は、
・【アウトプットもやわらかく】と
・【自由自在に生きるコツ】の2つ。
流し読みで【アウトプットもやわらかく】の一遍、 「毎日、書く」がピンときました。
書いてるうちに、「問題はわからないけどそんなことより前に進もう」という発想に至りました。さすが発想術の超入門本。
落ち込む原因を解決するのではなく、前に進むための解決策を引き当てた感覚です。少し前に進む事が出来ました。もっといろんなことが書いてあるので、
何かに行き詰った時に「発想術」の超入門書。(外山滋比古)おススメです。
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一つ一つの文書が短く読みやすいのだか、いかんせん他の本からの抜き出しなので、前後関係で理解が難しいところがありました。
そのまま一回読んだだけでは星2つとしたいところでしたが、読み終わった後に各章の目次を見ながら気になった題目をおさらいすると、なるほどなと思える部分を見つける事ができました。
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読みやすい
言葉に力はあるがそのままではなく熟慮が必要
行間を読む
わかりすぎても魅力がない
物事には二面性がある
それも魅力のうちです
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ゆっくりとだけど、自分の中で知識に経験値を合わせて、抽象化した知恵にまで熟成させる。
そして知恵と知恵の組み合わさった自然と湧き出すものが個性、スタイルにならば良いのか。流し読んで残るものから知識が生まれ、ここから考える中で知恵に!何となく安心させられた。