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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうしてもそれが欲しい! となったら金額は関係ないですもんね。いかに付加価値を高めるかというところでしょう。
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1章 なぜ、コロナ禍に「リップモンスター」はバカ売れしたのか?―気分がアガれば商品は売れる キーワード アガる
2章 イチゴを1粒1000円で売る方法を考えなさい―贈答用に変えれば売値は変わる キーワード プレゼント
3章 なぜ、私たちはYakult1000が欲しくなるのか?―カラダをいたわるためならいくら出してもいい キーワード 自分メンテナンス
4章 なぜ、ゴディバはローソンやマックで商品を売るのか?―自分へのご褒美なら、プチ贅沢しても「ま、いいか」 キーワード プチ贅沢ご褒美
5章 廃棄寸前の真鯛が6300匹も売れた理由―応援し推しにお金を使えば心が満たされるのはなぜ? キーワード 応援消費
6章 今、なぜ昭和レトロ家電が売れるのか?―「エモい」感情が生まれると「利用したい」「買いたい」が芽生える キーワード レトロエモい
7章 ガチ中華が魅力的に感じるのはなぜ?―本物にだったら人はお金を出す キーワード ガチニッチ
8章 今すぐ価格の壁を打ち破るための7原則
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今の時代ヒットしているものの理由を知りました。ときには視点を変えると、人に受け入れてもらいやすくなることを学びました。
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イチゴを一粒1000円で売る方法とは?
と聞かれて以外とあっさりした答えだと思いましたが、結局、人の心理的な面が作用している。シンプルであることは大切なことだと思う。
コロナ禍の巣ごもり消費で広かったプチ贅沢。カルピスやカップヌードルの様な身近な商品を上品にしたり、また、体メンテナンスと言うことで、高級なドライヤーやシャワーヘッドが流行る。
一方で昭和時代のレトロなポットが売れる。
改めて物の価値というのは、時代や環境により左右されるものだと思う。当たり前の考え方を払拭することで物の価値はいくらでも変化する。技術革新も大切かもしれませんが、眼の前の商品やモノの本来の姿を見極めることも大切だなと実感。
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売れるヒントが分かりやすくまとめられている。
具体的な事例が載っているので、知らない分野のヒットについて知るきっかけになった。
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商品・サービスの付加価値を上げるために必要な要素は何かを学べる本です。
近年、物価高が話題になりますが、実は、もともと本来はもっと高い値段をつけるべきだったものも多く見られます。
お客様のためになるべく安く、という考えは当然大事ですが、自社の存続に関わるような我慢をすべきではありません。
本書は、売り方やターゲットの設定次第で、価格の壁を打ち破り、無理なく値上げできることを教えてくれます。
「なかなか価格を上げると言い出しにくい」とお悩みの方などが読むと、これならやってみようという方法を見つけられそうな1冊です。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「商品を『プレゼント用』にすることで、買う人の判断基準は大きく変わる。自分用は価格や味という『理性的価値』が優先するが、『プレゼント用』は相手に喜んでほしいという『感情的価値』が優先される。安さより『それなりの値段』であることも重視されるので、高価格帯で売りやすい。」
「誰かを応援すると、疲れが癒される、嫌なことが忘れられるなどと感じる人は多い。かつての『オタク』は限られたマニアックな人という印象だったが、最近は『推し活』という言葉とともに、性別、年代問わず幅広く普及している。共通しているのは、『推し』のためなら少々の出費は厭わない心理。」
「ニッチすぎるアイテムでも、本格的なもので、心から愛するマニアや専門家の『正直なレビュー』という後押しがあり、それをSNSを介して広く伝えることができれば、新たな需要を喚起できる。何でも揃う時代だからこそ、専門的、本格的であれば、多少高くてもお金を払う気持ちになる。」
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・新時代のヒット商品の共通点を極力シンプルに表現すると、感情が動く、気分がアガる、テンションが高くなる。人は自分の気持ちを高揚させるものにはお金を出してしまう。だから高くても売れる。経済的な余裕がない時は合理的な消費行動をとりがちだが、それだけでは満たされない。
◯気分がアガれば商品は売れる
・人は気分がアガる場所、商品、サービスには「理性的価値(コスパ)」を度外視して、高くても利用したくなる。店頭で顧客のテンションが上がると売れやすい。オンラインやバーチャルでも気持ちがアガる仕掛けを作りたい。
・初回で「アガった」顧客が、2度目以降も「アガってくれる」とは限らないことに注意。現状維持でなく、常に商品やサービスをアップデートし続ける意識と姿勢は必要。
◯贈答用に変えれば売値は変わる
・商品を「プレゼント用」にすることで、買う人の判断基準は大きく変わる。自分用は価格や味という「理性的価値」が優先するが、「プレゼント用」は相手に喜んでほしいという「感情的価値」が優先される。安さより「それなりの値段」であることも重視されるので、高価格帯で売りやすい。
・買い手に「感情的価値」を感じてもらうには、パッケージの高級感や商品を開けた時のワクワク感の設計が不可欠。普通に考えるとプレゼント用やギフト用に不向きでも、買い手の「���情的価値」を揺さぶれば贈答用の高価格商品を作ることは可能。
・通常は安価な商品の場合、特別にこだわったその分野での高級品を開発することでプチギフト用商品にできる。高くても売れる新商品は、「体験+商品」とできるかが鍵。
◯カラダをいたわるためならいくら出してもいい
・ストレスフルな世の中で、誰もが何かで疲れている。人間にも「メンテナンス」が必要となった。最近は自分メンテナンスのためなら、多少高くてもお金は出すという人が増えていて、コロナ禍でその傾向に拍車がかかった。その視点で開発・訴求・販売すると「高くても売れる」可能性がある。
・健康や栄養は気になるが「おいしくない」ものは食べたくない。おいしくて「自分メンテナンス」に繋がるなら、多少高くても買う。今まで高かった場合は、思い切って余計なものを省いて価格を下げて別ブランドを作るのもあり。「食と医療」というコンセプトも、今後可能性がある。
◯自分へのご褒美なら、プチ贅沢しても「ま、いいか」
・インフレ下の節約志向に疲れて、「プチ贅沢ご褒美」で生活に彩りや潤いを取り入れたいと思う人が増えている。特に、お金に対してシビアで、タイパ意識が極めて高いと言われるZ世代にとっての「プチ贅沢ご褒美」は、時間のゆとり、気持ちのゆとりを作ってくれるものを買うことかもしれない。
◯応援や推しにお金を使えば心が満たされるのはなぜ?
・誰かを応援すると、疲れが癒される、嫌なことが忘れられるなどと感じる人は多い。かつての「オタク」は限られたマニアックな人という印象だったが、最近は「推し活」という言葉とともに、性別、年代問わず幅広く普及している。共通しているのは、「推し」のためなら少々の出費は厭わない心理。
・熱い気持ちを語り、売り手と買い手の感情的な結びつきを伴う「応援消費」において、スキャンダルの影響は深刻。嘘・偽り・不正があると取り返しがつかない。促進する側は、常に透明性と誠実さを保つ必要がある。
◯「エモい」感情が生まれると「利用したい」「買いたい」が生まれる
・共感、感動、切ない、懐かしい、ノスタルジックなど、「エモい(うまく言葉に表せないけれど感情が動いた時)」という感情が生まれると、人は多少価格が高くなっても「利用したい」「買いたい」という気持ちが芽生える。
・ずっと販売してきたロングセラーの商品も、リブランディングによって消費者に「懐かしいのに新しい」と思わせることができれば、従来とは異なる客層へとリーチを広げることができる。自社商品をそんな形で返信させることができないか考えてみたい。
◯本物にだったら人はお金を出す
・ニッチすぎるアイテムでも、本格的なもので、心から愛するマニアや専門家の「正直なレビュー」という後押しがあり、それをSNSを介して広く伝えることができれば、新たな需要を喚起できる。何でも揃う時代だからこそ、専門的、本格的であれば、多少高くてもお金を払う気持ちになる。
・多くの商品は万人受けを狙って失敗するが、100人に1人に刺されば十分という考え方で商品開発することで、予想外に売れるということもよくある。
◯価格の壁を打ち破る
・想定価格を上げる、付加価値をつける、名前を変える、見た目を変える、売る時間・場所を変える、売る相手を変える、定義を変える、という7つが、価格の壁を「今すぐ」打ち破るための原則。自分が扱う商品サービスでも応用できないか考えてみたい。