投稿元:
レビューを見る
後半はさらに漫画の枠を飛び出してて、手塚治虫の火の鳥みたいに途中自由な遊び描き感が要所要所に。
58冊目読了。
投稿元:
レビューを見る
上巻のときはイラストに気を取られ読みにくさを感じたが、下巻を読む頃には慣れた。メタ構造は原作も同じらしい。
哲学の祖ソクラテスの偉大さにはひれ伏す。
ソフィと同じく「アリストテレスってとんでもないバカよね!」とは思ったな。
下巻では次から次に哲学者が出てきてちょっと置いてきぼり。
薄っすら哲学を理解した気持ちを持てて心が豊かになった。多分気のせい。
投稿元:
レビューを見る
借りたもの。
同名原作小説( https://booklog.jp/item/1/4140802235 )コミカライズ版の下巻。
デカルトから20世紀後半(現代)まで。
現代の哲学が、実存主義の流れ、「あなた(私)はだれ?」という人間存在、自己の存在を問うものであることを強く意識する。
黎明期の世界について考える自然哲学は、自然科学の分野に譲り、抽象的というか、形而上的な……違う、内省的な分野へ移行していくのが面白い。
昨今はその分野も、認知行動……哲学というより、脳科学?神経学?といった科学分野に移行するのかもしれないけれど。
ヨースタイン・ゴルデル氏はニュー・エイジに対して懐疑的。確かに日本でもオカルトブームとそれに乗じたカルト宗教の大事件が起こったので、理解はできる。
ソフィーの世界は結末を迎える。
それはヒルデによって終わりを固定させないものだった。
小説版では車が出てきて、子供心に「何これ?『バックトゥザフューチャー』?」などと思ったけれど。
こちらでは鏡が現れ、コマ割りのイメージを使っている。
これにも「えぇ…」と思ったけど。
わざとショボく(ダサく)している。
ヒルデの世界もまた結末を迎えるが、ヒルデによって『ソフィーの世界』が終わりのない物語になるように願ったように、『ヒルデの世界』もコミックの作者らによって、終わりの無い物語になっている。