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率直な感想は非常に良かった!
Twitter文学やタワマン文学は初読みでしたがエンタメ小説に純文学を少し混ぜたようなそんな感じかなぁ。
ナンバーワンじゃなくオンリーワンだと言われて育ったZ世代より少し上に刺さりそうなそんな感じ。
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【麻布競馬場 のアカウント名の意味がわかった。麻布の馬たちの話だね。
-"虚無と諦念のショートストーリー集(裏表紙より)"-】
#Twitter文学
#タワマン文学
#令和文学 #港区#孤独#東京
まじめな本読んでたんだけど、これイオンで買ってすぐ読み始めたら最後まで全部おもしろくて先に完読してしまった。
虚無と諦念すぎて、得るものがないのに、こんなに中毒性があるのは魔のカオスの東京だからよね。
ブラックホール。
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いわゆるタワマン文学という、新たな領域を開拓した著者のデビュー作。港区界隈に棲息する、上昇志向がありつつも孤独や空虚な暮らしを送る人々の日常を描いた群像劇という印象のエッセイ集である。
各章は独立し、それぞれの主人公はだいたい早稲田か慶応の出身者かその彼氏と付き合っている(た)港区女子たちである。舞台となるのはタワマンを中心とした消費社会で、そこにSNS的な虚栄心と承認欲求が絡んでいく。
その辺の解像度はさすがであるが、もうちょっと上の子育て世代やさらに上の成金社長といったレイヤーへの理解が足りていないのが惜しいところ。恐らくは港区的な階層構造では労働者階級にしかアプローチできていない時点で、悲哀が同居するのは当然なのだろう。
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東京。
電車に乗っても、散歩をしても、
徒歩1分のコンビニに行くにも人とすれ違う。
常に人の目を気にしながら生きていかなければならない場所。
東京は何でもある魅惑的な世界である。
そんな世界にいればいるほど、何も手にしていない自分の無能さが際立つ。
常に周りと自分を比較して、落ち込んですり減っていくメンタル。
何でも簡単に手に入るからこそ、何をしても満たされない心。
そんなドロドロとした私の感情や不安に物語が強く結びついて、読んでいてしんどかった。
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現代の若者もすなるTwitter文学といふものを読んでみる。なんだか自分が急に年寄りになってしまったような気がする…
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この文章はこの人にしか書けない。そしてこの人しかない視点だ。この中にある吾輩はココちゃんである。に心を打たれた。「天才」で片付けたくない。それ程に焦がれる文章だった。
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華々しい東京の街並みの裏で、誰にも見られずに去っていったものたちの悲哀。30歳前後で人生を見直し、大きな転換を迎える様々な境遇の群像劇が輪郭を明確にするための固有名詞で象られていた。
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感想
自分には何もない。だからこの部屋から何も見えない。楽しくない。いつかは何か変えなければならない。周りに置いて行かれた。もういっか。
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Twitter文学と呼ばれる小説は数あれど、真に文学たるのは、この方の作品のみではないかと思う。
東京の標本(昆虫標本でなくてスライスした植物をプレパラートに挟んだようなやつ)のような掌編だと思った。Twitterの文字数制限によって生み出されたリズムは散文詩のようでもある。
妬み嫉み僻みの根本に、ありのままの自分を愛せない諦念がある。上には上がいることは十分すぎるくらいわかっているから、周りを見下すことで相対的に自分を持ち上げながら、何とか水面から顔を出して息をしている。
自由は責任とニコイチだから、自由を謳歌したいなら、過剰な自己責任論のこの国ではノンストップで幸福を発信し続けなければならない。成功しなければ、自由の責任を果たしている証明ができないからだ。
だって慶應だし。だって大手だし。だってビジュいいし。だってバリュー出してるし。
だから、これでいいんだ、と自分に言い聞かせて直視できない何かから目を逸らしている。
その何かとはなんだろう。いったい、なんだろう。
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「東京」という偶像に焦がれ落ちぶれ嫉妬し劣等感を抱く人たちの短編集
着眼点はとても好きなのだが、どこにでもいる顔の見えない人たちのエッセイ集のような感じで、
物語的起伏はほぼなくタッチも近しいので途中で少し飽きてしまった
それでも『大阪へ』『大阪から』の連作など光るものを感じる篇もあり
この次作が直木賞候補にもなった『令和元年〜』なのにも驚きを感じるので
いずれ筆者が腰を据えて書いた長編をしっかり読みたいなと思わせられます
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麻布競馬場『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』
2024年 集英社文庫
Twitterから生まれた著者デビュー作の短編集。
東京タワーは東京の象徴のイメージ的存在。
僕自身も大阪から大学進学を機に状況し、トータル20年ほど住んだ東京。自分との心情とも重なり、言えなかったけど、そうだ!そうだ!そうだったんだと思うことも多くて一気に読みふけってしまいました。
でもベースとしてはとても理解できるけど、上京した30数年前からは時代も流れている分、ジェネレーションギャップも感じますが。それは仕方のないことなんだけど。
通ずるところもあるけど、まだわかりやすかったし、暮らしやすかったかな。今の若者の方が暮らしにくいのかも。でもその逆に今だからこそ新しい楽しみや選択肢も増えていてとても羨ましいけど。
小説ですが、本音をぶちまけている感じがとても軽快でおもしろかったです。
#麻布競馬場
#この部屋から東京タワーは永遠に見えない
#集英社文庫
#読了
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皮肉こもってるし、あーわかるな、っていう表現が豊富。鬱っぽいエピソードもあるけど、あえて言葉にしてくれることでちょっと安心する部分があると思う。得体の知れない、表現できない不安感とか辛さってどうしようもないから。
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2024/09/22
以前に自分のタイムラインにリツイートで流れてきたのを読んだことがあったような無かったような薄ぼんやりとした記憶を頼りにして読んでみました。
あとがきにも「Twitter文学」という表現がありました。まさにそれだなって思います。
それぞれの短編はもちろん140字で収まるように表現された内容がいくつか連なることで一つの短編ストーリーとなっています。
小説や物語ともまたちょっと違う、何となくグレーというか仄暗い感じが漂う東京へ出てきた人たちについてのお話。
理想を持って東京で生きて、現実に遭遇して苦労したり元の場所に戻ったり。
制限のない小説と違って、Twitterで140字にどうしても収めなくてはいけない制約があるからこそ詰め込まれた表現が使われるそれぞれの短編はとても現実的だなって思いました。
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全22編のTwitter小説。
東京、学歴、金持ち、タワマン、妬み、孤独。
若者の深層を短い文章で見事に表現している。地名、大学名、企業名などがリアルで面白い。
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上京3年目の自分にとって薄々感じていた違和感が言語化された感覚。地方在住時に読んでいたら理解できなくて★2を付けていたかもしれない。