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自分が高校生のときに、これの前作の包帯クラブを読みました。
なのですっかり前のお話は忘れていたけれど、その時高校生?くらいだったワラたちが私と同じように大人になっていたのはちょっとだけ感慨深かったです(覚えていないくせに 笑)。
ストーリーは、少しできすぎているな…と感じながらも、なんとか最後まで読み切った…っ!という気持ち。
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「包帯」が人を癒す力にも繋ぐ力にもなる。そんな物語でした。みずみずしい青春の一幕と、目をそむけたくなるような現実が交互に織り交ぜられて、そして最後には物語は、きれいな一枚を紡ぎあげていく。そんなお話でした。
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続編。
何者にもなりたくないという思いが由来の方言会話がなくなり(それだけ大人になったということかな)キャラも掴めて、どこか客観的位置にいるギモ視点のおかげで前作よりだいぶ読みやすくなってたと思う。
「あとがき」にもあるように、前作で「報告書」という形で語られていた彼ら・彼女らの未来を現在進行形で描きつつ、それに至る過程を前作直後から過去の出来事として描いている。
「障害」や「差別」、「紛争」、大小関係ない様々な問題に抱いた感情真っ直ぐに自分たちの出来ることをする、やりたいからやる彼女たちの目覚ましい活動、経歴を読んでいると、自分の人生に満足してないからか「自分は何もしてないな」なんて卑下してしまうこともあるが、もちろん僕は、ワラでもディノでもタンシオでテンポでもリスキでもギモでもない。
ただそれでも、お互いに包帯を巻きあえる関係性は羨ましく、そんな関係性を築いていければと思った。
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読んだことあるような、でも気のせいか…と思いながら読み終える。やっぱ読んだことあった。全部知ってた。傷を傷だと認めて包帯を巻いてもらうことで救われる人たち。攻撃的な社会では助けてなんて簡単には言えない。言っていいはずなのにね。
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前作は出版された直後くらいに読んでいまして、映像版は未視聴。そういえばあの本おもしろかったよな、と調べたところ続編が出ているとのことで購入しました。ちょっと自分が求めていた方向性の物語ではなかったことに加えて、社会問題のテーマがてんこ盛りで、読んでいてすごく疲れました。また、過去と現在の話が章ごとで入れ替わる構成、語り手が変わったり、一人称だったのに突然三人称が混じったりと、やはり疲れる要素が多くしんどかったです。これを読む前に前作も読み直したのですが、昔、子どもだった時分には特に感じなかった細かいことが気になってしまい、何というか自分も汚れて擦れた大人になってしまったなぁ、と……。この物語にあるように、世界が優しいものであれば良いのですがね。